ITオンチな母が“得体の知れない”格安SIMを受け入れた理由

» 2017年01月15日 06時00分 公開
[増村みかみ,ITmedia]

 ドコモ一筋でガラケーを13年間使い続けた58歳の母が、先日スマホデビューしました。理由は、「もっと簡単にLINEをしたいから」「料金を安くしたいから」。MNP先は、イオンモバイルの「VAIO Phone」です。

VAIO 母がスマホデビューしたイオンモバイルの「VAIO Phone」

 今でこそ納得して使っていますが、MNPをするまでは「えたいの知れない」(母談)格安SIMについて説明するのに苦労しました。最初は「よく分からないものは信用できないから、ドコモのXperia最新モデルがいい!」と言っていた母が、イオンモバイルに乗り換えた経緯を振り返ってみようと思います。

実店舗の存在とテレビの力

 まわりがみんなスマホを使っていることもあり、ここ数年帰省する度に母は「早くスマホに機種変したい」と言っていました。私自身、仕事以外でメールをする相手が母だけだったので、気軽にLINEができるのはありがたいし、何よりLINEの無料通話が利用できるメリットがあるので、特に異論はありませんでした。

ガラケー ガラケーだとLINEの無料通話ができず、スマホに比べて全体的に使いづらい

 しかし、私の予想に反して母の希望はドコモの「Xperia XZ」でした。恐らくLINEとカメラ機能しか使わない母にとっては明らかにオーバースペック。「できれば月額料金を安く済ませたい」という申し出ともどこかズレていたので、「他には?」と聞いてみると、「ふてニャンのところ!」「UQなんとか!」と、テレビCMでよく見かける会社を挙げてきました。

ふてニャン 「Y!mobile」公式サイト
UQ 「UQ mobile」の公式サイト

 結局のところ、あまり詳しくないので通信会社にも端末にもこだわりはないのだろうと思い、私も普段使っているIIJの音声通話機能付きSIM「みおふぉん」を勧めてみました。しかし、ITオンチな母にとっては、「テレビCMでよく見かけること」と「実店舗があること」が重要らしく、格安SIMという言葉すら聞いたことのない母にとっては、ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobile、UQ mobile以外の通信会社は「えたいの知れないもの」判定をされてしまうのです。

 また、駆け込み寺としてのキャリアショップがないことはとても不安で、「故障したらどうするのか?」「料金について質問したいときは誰に聞けばいい?」と、疑問は尽きません。

 そんな母がなぜ、最終的に格安SIM(イオンモバイル)を選んでくれたのか。決定打は、月額料金の安さです。実際にキャリアショップでドコモのXperia XZに機種変した場合の料金を聞いてみると、やはり月額8000円前後はかかるとのことで、現在契約しているイオンモバイルの音声プラン(2GB)1380円と比べると、かなり差があります。

 私がいくら説明してもふに落ちていない様子の母でしたが、ドコモショップで実際にかかる料金を突きつけられると、「よく分かってないけど、安くなるなら格安SIMっていうのも考えてみようかなぁ」とすっかり心変わりしていました。

イオンモバイル 「イオンモバイル」の公式サイト

 あまたあるMVNOの中で、イオンモバイルを選んだ理由は、イオン店舗で即日受け取りができるからです(店舗によって異なります)。地方なので、イオンはなじみがあって安心感があるというのも大きな理由でした。休日のイオンはかなりの混雑で、当日のMNPに待ち時間含めて5時間を要した話はまた別の機会に――。


 今回母のスマホデビューをアシストする中で感じたのが、「格安SIMが何なのかについて理解してもらうのがとても大変なこと」と、「説明しても、料金が安いことを怪しんで受け入れてくれないこと」でした。母にとっては、実店舗があること、テレビCMでよく見かけること=安心感。しかし、最後には安さの魅力は安心感を上回ったのです。

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