その使い方、発火リスクあります──モバイルバッテリーで真夏にやってはいけないこと INFORICHが啓発

» 2026年07月13日 06時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]

 モバイルバッテリーのシェアリングサービス「CHARGESPOT」を運営するINFORICHは2026年7月9日、モバイルバッテリーの安全な取り扱い方法をまとめた啓発動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。この動画では、自宅での適切な保管方法や、外出先で高温になる場所での放置を避けるといった注意点を解説している。近年増加しているモバイルバッテリーの発煙・発火トラブルを受け、利用者の安全意識を高めて事故を未然に防ぐことを目的としている。

INFORICH YouTube 発火 バッテリー INFORICHがモバイルバッテリーの安全な取り扱い方法を解説する啓発動画をYouTubeで公開した(画像はニュースリリース内のキービジュアル)

一見すると天気予報の動画? いいえ、実は啓発動画です

 公開された啓発動画には、気象予報士が登場し、専門家の視点から本格的な暑さへの警戒を促している。

 冒頭で気象予報士は、気象庁の長期予報を引き合いに出し、2026年の夏は7月から9月にかけて全国的に平年より気温が高く、厳しい暑さが長く続くと解説。とくに8月にかけては40度を超える酷暑日が観測される恐れもあるという。そのうえで、暑さに参ってしまうのは人間だけでなく「モバイルバッテリーも熱中症になる」と表現し、熱トラブルへの注意を強く呼びかけている。

 動画では、室内であっても直射日光の当たる窓際はあっという間に温度が上がってしまうことや、車内放置、通気性の悪い鞄の中での蓄熱といった身近な危険性を、イラストを用いて視覚的にわかりやすく紹介している。さらに、「バッテリーが膨らんでいる」「変な匂いがする」「煙が出た」といった異常を示すサインにも触れており、正しい使い方をマスターして厳しい夏を安全に乗り切るよう促す充実した内容となっている。

一見すると天気予報の動画? と思ってしまうが、実はこれがモバイルバッテリーの啓発動画だ

モバイルバッテリー火災は前年比約7割増 急増する熱トラブル

 同社が自発的な注意喚起に至った背景には、深刻な火災事故の増加がある。消防庁の調査によると、令和7年(2025年)中にリチウムイオン電池等から出火した火災は1,297件にのぼり、4年連続で増加している。なかでもモバイルバッテリーを原因とする火災は482件と対象製品の中で最多を占め、前年の令和6年(290件)と比較して約7割も急増しているという。

 モバイルバッテリーの発煙・発火事故を防ぐため、同社は自宅と外出先のシーン別に以下のことを避けるよう呼びかけている。

 やってはいけないことは次の通りだ。

  • 自宅での保管・充電時にやってはいけないこと
    • 直射日光の当たる場所や真夏の車内など、高温になりやすい場所で保管すること
    • バッテリーをつないだままスマートフォンを使う「ながら充電」をすること(大きな熱負荷がかかるため)
    • 放熱しにくい布団やソファの上で充電すること
  • 外出先での使用時にやってはいけないこと
    • 炎天下のバッグの中や車内など、高温になる環境で放置・使用すること
    • 落下させたり、強い力を加えたりすること
    • 非純正の充電器やケーブルを使用すること
消防庁 調査 バッテリー 高温環境への放置、充電しながらの使用(ながら充電)、布製品の上での充電、強い衝撃、そして非純正品の充電ケーブルの使用は、バッテリーに大きな負荷を与えたり発火の原因になったりするため避ける必要がある

万が一、発煙・発火してしまった場合の初期対応

 消防庁の調査でも、モバイルバッテリーの出火原因として「高温下での使用・保管」と「外部からの衝撃」が上位を占めている。しかし、気をつけていても万が一発煙や発火が起きてしまった場合はどうすればよいのだろうか。

 まずは周囲の人に大声で火災であることを知らせ、身の安全を確保したうえで119番へ通報しよう。モバイルバッテリーは衝撃などにより急に激しく燃え出す場合があるため、無理に近づかず安全な距離を確保することが重要だ。消火する際は、消火器や大量の水を使用し、消防隊が到着するまで火が消えた後も油断しないよう注意しよう。

「本格的な暑さのピーク」に向けた呼びかけの意義は大きい

 日本全国に約6万台が設置されているシェアリングサービスを展開する同社からの発信ということもあり、これからさらに厳しくなる「本格的な暑さのピーク」に向けた呼びかけの意義は大きい。日々の生活の中でこれらの行為には特に注意し、改めて安全な取り扱いに目を向けたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月12日 更新
  1. ダイソーで1100円のノイキャンイヤフォン「TWS009」を試す 騒音カットの効果は実感も電池持ちに課題か (2026年10月09日)
  2. 資産3000万円以上が対象 MUFG「エムット」最上位サービスと“年会費無料”アメックス・プラチナの魅力とは (2026年10月08日)
  3. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  4. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  5. 楽天モバイル、KDDIローミングが大幅に縮小――ユーザーに対する説明責任はないのか (2026年10月11日)
  6. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  7. 10月1日から楽天モバイルの「au 4G LTEエリアローミング」が縮小も意外と残っている件 (2026年10月10日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. POCO F9 Ultraのベースモデル「REDMI K100 Pro Max」はバッテリー容量とカラバリに違いがある (2026年10月11日)
  10. 【ワークマン】4900円の「アーバンライトバックパック」 豊富なポケットやナスカン&バックル付き (2026年10月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー