モバイルバッテリーを使う際にやってはいけないこと “寿命”を縮める恐れも

» 2023年08月13日 06時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 SNSや情報収集、カメラに決済と、今や生活必需品になったスマートフォン。そのバッテリーが出先でなくなることほど、絶望感や焦燥感を味わうことはありません。そんな事態を避けるためにも、モバイルバッテリーを活用している人は多いでしょう。

 ただ、このモバイルバッテリー、あまり意識することはないかもしれませんが、使い方1つで寿命を伸ばしたり、逆に短くしてしまったりということもあります。そこで今回は、モバイルバッテリーを使用する上で注意したいポイントをまとめてみました。

モバイルバッテリー 外出先で欠かせないモバイルバッテリーを正しく使う方法を解説

1.モバイルバッテリーを充電しっぱなしにしない

 モバイルバッテリー自体を充電する場合、基本的にはACアダプターを利用すると思いますが、普段持ち歩かないからといってACアダプターにつないだままにするのは避けたいところです。最近のモバイルバッテリーでは過充電の防止機能が備わっており、満充電になると電力供給が停止するものがほとんどです。このため、ACアダプターを挿しっぱなしにしていても発火したり、爆発したりといった心配はほぼないのですが、古いモバイルバッテリーなどではこの機能がない場合があります。

 ただ、機能自体が故障するということも考えられ、満充電の状態でもさらに充電をしようとする「過充電」という状態は、バッテリー劣化の原因となります。また、モバイルバッテリーに一般的に利用されるリチウムイオンバッテリーは電解液で満たされています。この電解液、バッテリーの残容量が多いほど分解されやすい傾向にあります。このため、ACアダプターを挿したまま長時間満充電の状態が続くと、それだけバッテリーの劣化が進む要因となります。

 こうしたことから、モバイルバッテリーの充電が終了したら、速やかにACアダプターを外しましょう。

モバイルバッテリー モバイルバッテリーを充電しっぱなしにすると、バッテリーの劣化が進む恐れがある

2.モバイルバッテリーを使い切った状態で放置しない

 モバイルバッテリーを充電しっぱなしにするのもだめですが、バッテリー残量がない状態で放置するのもバッテリー劣化の原因となります。「過放電」という状態ですが、この状態が長く続くと最終的には充電が行えなくなることもあります。

 モバイルバッテリーは使っていなくても自然放電しているので、長期間保管する場合には、定期的に残量を確認し、いざというときに使えるように、80%程度の残量を維持するようにするといいでしょう。

3.高温になる場所に置かない

 モバイルバッテリーは、高温状態が続くとバッテリー劣化の原因となります。これはモバイルバッテリーに利用されるリチウムイオンバッテリーが高温にさらされることで内部の化学反応が加発になり、リチウムイオンそのものの減少につながるためです。

 特にこの夏の時期は、アウトドアでバーベキューの火の近くに置いたり、うっかり直射日光が当たるテーブルの上に放置してしまったりということも起こりがちです。真夏の車内も50度以上、ダッシュボードでは70度以上になることもあるので注意が必要です(参考:真夏の車内温度《JAFユーザーテスト》)。

モバイルバッテリー 車のダッシュボードなど、高温の場所にモバイルバッテリーを放置することは避けたい

4.スマートフォンを充電しながら使わない

 スマートフォンのバッテリーが減ってきたので、モバイルバッテリーを接続して使い続ける。よくやってしまうことだとは思いますが。スマートフォンを充電しながら使い続けると、当然ながら充電時間が伸びてしまいます。充電中はモバイルバッテリーも発熱しますが、充電時間が伸びれば当然ながら発熱している時間も増えることに。先に書いた通り、モバイルバッテリーは熱に弱いので、発熱する時間が長引くのは避けたいところです。できれば、充電中はスマートフォンを操作しないようにした方がいいでしょう。

モバイルバッテリー ながら充電はモバイルバッテリーの寿命を縮める恐れがあるので注意したい

モバイルバッテリーを破棄する方法

 最後に、これはモバイルバッテリーを使用する上での注意点ではありませんが、モバイルバッテリーを使うなら正しい破棄の方法は必ず知っておいてほしいと思います。

 まず大前提として、モバイルバッテリーを燃えるごみとしては絶対に捨てないでください。これは燃えないからという理由ではなく、非常に危険だからです。ごみ収集時などにバッテリーに圧力がかかることで発火の危険もあり、人命にかかわる事故につながりかねません。

 では、燃えないごみや資源ごみとして出せるかというと、これは自治体によります。例えば、名古屋市などは市が回収してくれますが、これはかなり例外で、ほとんどの自治体では回収不可となっています。

 このようにごみとしては処分できないモバイルバッテリーですが、リサイクルマーク(スリーアローマーク)があり、かつ小型充電式電池のリサイクル団体である「JBRC」の会員企業が製造したものであれば、家電量販店やホームセンターなどに設置されている回収ボックスに出すことができます。ネットなどでも検索できるので、近所に設置されている場所がないか確認してみましょう。

モバイルバッテリー リサイクルマークがあるかどうかを確認しよう

 リサイクルマークがない、あるいはJBRC会員企業のものではない場合、メーカーに問い合わせるか、不用品回収業者に引き取ってもらうことになります。

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