MIXIは12月16日、新SNS「mixi2」を突如としてリリースしました。執筆時点ではiOS/Androidアプリがリリースされています。往年のmixiユーザーが中心となり、初日から大きなにぎわいを見せています。
筆者はmixi全盛期にインターネットには触れていたものの、mixiには全くはまらず、軽く触ったことがある程度でした。サービス開始時には既にブログ(当時はCMSを使わず普通のサイトだった気がします)を公開しており、主な交流はそちらで行っていたというのも理由です。そのため、mixi2にもそれほど注目していなかったのですが、周囲の盛り上がりを見て慌てて登録してみました。
ということで、今回は、mixi初心者からみたmixi2の所感をお伝えしたいと思います。
mixi2は完全招待制となっており、登録には他のユーザーからの招待が必要です。ただし、招待できる人数に制限はなく、招待リンクをXやFacebookなどで共有することも可能で、実質無制限となっています。それでも招待制の形を取っているのは、mixi2が「つながった人、つながりたい人との関係性を深められる」ことを目指しているため、誰かしらとつながった状態で始めてほしいとの思いがあるのかもしれません。
手順としては、最初にアプリをインストールし、その後に招待リンクの「フォローしてはじめる」をタップします。アプリを開いたり、リンクを表示したりがちょっと煩雑に感じます。
なお、新規登録時に、mixi2で利用する名前(表示名)、ID、プロフィールを登録しますが、IDに関しては現状修正ができません。今後、修正できるように開発中とのことです。
新興のSNSは、タイムラインや画面設計がシンプルなことが多いのですが、mixi2は思っていたよりもにぎやかです。そう感じる一番の要因は、豊富なリアクション(スタンプ)、そして投稿した文字を動かせる「エモテキ」の存在でしょう。
リアクションは投稿に絵文字で反応できるというもの。DiscoardやSlackの機能に近い印象です。
エモテキは、投稿したテキストやその背景にアニメーションを追加できるという機能です。文字だけではなく、アニメーションによって感情を表現することができます。「ムーブ」「スタイル」「エフェクト」の3つのカテゴリーがあり、各カテゴリーから1つずつ、最大3つの効果を重ねることが可能です。
mixi2アプリには「フォロー」と「発見」という2つのタイムラインがあります。フォローの方は、文字通りにフォローしている人の投稿だけが時系列順に表示されます。他のSNSにあるような、おすすめの投稿や広告が表示されることはありません(おすすめユーザーは表示されます)。一方、「発見」は、参加していないコミュニティなどの投稿も流れます。こちらも時系列になっているようです。
つながった人、つながりたい人との関係性を深められることを目指しているゆえの仕様ですが、他で盛り上がっている話題などは見つけづらくなりそうです。ただ、アルゴリズムなどが最適化されていくと、発見タブがその役割を担うのかもしれません。
なお、現状ではiOS/Androidアプリからしか利用できませんが、各投稿はPCのブラウザからも表示できます。いずれ他のSNSと同様にPCからも利用可能になるのでしょう。
mixi2には、「コミュニティ」機能も備わっています。これは特定の話題に興味を持った人が集まる場所です。ユーザーのアイコンをタップすると、どのコミュニティに参加しているのかを確認することができます。あまりフォローする人がいなく、タイムラインが寂しいという人でも、気になるコミュニティに参加することでタイムラインをにぎやかにすることができます。
なお、参加人数が多いコミュニティに参加すると、そのコミュニティの投稿でタイムラインが埋まってしまうということも起こります。その場合は、参加しているコミュニティのページを開き、右上の家マークにバツがついたボタンをタップ、表示されたダイアログで「非表示」を選択すると、タイムラインにはそのコミュニティの投稿は表示されなくなります。
Xの代替えアプリはBlueskyやThreadsなどいくつか登場していますが、いずれもサービス開始直後はにぎわうものの、アクティブなユーザーは減少していき、Xの代わりにはなっていないという状況が続いています。
現在のmixi2のにぎわいも一時的なものなのか、あるいはmixiというブランドを生かしてユーザーが定着するのか。答えが出るのはもうしばらく先になりそうです。
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