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» 2023年07月19日 10時00分 公開

新SNSの「Bluesky」「Threads」はTwitterの代わりになる? 実際に使って分かったこと(1/3 ページ)

7月頭に生じた混乱から、「Twitterの終わりの始まりだ」とばかりに、別のSNSに新天地を求める動きがあった。注目を集めたのが、「Bluesky」と「Threads」だ。両者の特徴とTwitterとの違い、またTwitterの代替となるSNSはどちらなのかについて解説する。

[渡辺まりかITmedia]

 日本時間の7月1日の夜遅くから、「Twitterを読み込めない」といった投稿が相次ぎ、翌日にはTwitter上の話題に「Twitter終わり」「API規制」という不穏なトレンドワードが並ぶ現象が生じました。

 「API規制」といえば、古のTwitterユーザーたちが最も恐れるワードです。1時間、1日ごとにTweetする数、「いいね」(当時は「ファボ」)する数などが制限され、それ以上の操作ができなくなってしまうため、Twitterに張り付いている、Tweetすることや流れてくるタイムライン(以下、TL)を楽しみにしているユーザーにとって、遭遇したくない事象だったからです。

ツイート数 ツイート数の多い人、親愛の情から仲間のTweetにファボする人にとって、API規制で操作できなくなることは恐怖以外の何物でもありませんでした

 とはいえ、今回のAPI規制は少し様子が異なりました。というのも、Tweetできないのではなく、閲覧に制限がかかり、Tweetを読み込めない状態になってしまったからです。

 制限について、Twitterを運営する米Xのイーロン・マスク氏は、新規アカウントで300(後に500に緩和。カッコ内は以下同)件、未認証アカウントで600(1000)件、認証アカウントで6000(1万)件までという閲覧制限をかけたことを明かしました。

 そのため、渦中にある人たちは新天地を求めることになります。その新天地の候補が「Bluesky」と「Threads」です。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。また、Twitterの代わりに使うのであれば、どちらの方が適しているのでしょうか。

Twitterの元CEOが立ち上げたBluesky

 Blueskyは、Twitterの元CEOであるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が2020年12月に立ち上げた分散型SNSです。

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 分散型SNSといえば、一時期話題に上ったマストドン(Mastodon)を覚えている人も多いことでしょう。

 TwitterやFacebookが、サービス提供企業のサーバをユーザーが使うのに対し、分散型SNSでは、特定のサーバに依存せず、ユーザーが自由にインスタンス(サーバ)を選べます。中央集権型のTwitterなどに対して、「非中央集権型」「脱中央集権型」と呼ばれるのはそのためです。

 記事執筆時点(2023年7月16日)現在、Blueskyはプライベートβ版での運用となっています。招待コードを受け取った人のみが登録、利用できるサービスというわけです。

 招待コードは、既存のユーザーに2週ごとに1通付与されます(2023年7月16日現在)。もしくは、ウェイトリストに登録することで、もらえることがあります。β版であること、発行される招待コードの数が少ないことなどから、ユーザー数が爆発的に増加しているということはありませんが、6月2日時点で10万人を突破したことが明らかにされています。

 招待コードさえあれば登録は簡単です。「Create a new account」をタップし、招待コード(Invite code)を入力、登録用メールアドレスとパスワードの入力、生年月日を設定し、ハンドルネームを設定すればOKです。

Bluesky手順1 Bluesky登録手順。インスタンスを選んだら、招待コードを入力します
Bluesky手順2 次いで、登録用メールアドレスとアカウントのパスワード、生年月日、そしてハンドルネームを設定していきます

 あとは、自分を招待してくれた人や、「What's Hot」に表示されるアカウント、また同じアカウント名で活動している人も多いので、Twitterでフォローしているアカウント(IDではなく、表示名)を検索してフォローするなどして、Blueskyでの会話を楽しみましょう。

Blueskyの特徴:Twitterと似ているが、機能面では制約も多い

 Blueskyは、Twitterの元CEOが立ち上げただけあって、文字を基本としたSNSで、初期の頃のTwitterに非常によく似ています。投稿できる文字数は日本語(マルチバイト文字)でも300文字。ALT(代替テキスト)をつけられる画像は4点まで添付できます。

【訂正:2023年7月21日17時45分 初出時、「2バイト文字」としていましたが、より正確に表現するため「マルチバイト文字」としました。】

Blueskyの上限 Blueskyでは日本語で300文字、4点の画像を添付してpost(投稿)できます。画像にはそれぞれALT(代替テキスト)を入れられるので、実質的に300文字以上の情報を伝えられます

 現在のところ、DMの送受信、動画添付、音声配信などには対応していません。Twitterのようなハッシュタグの利用や検索はできませんが、投稿の中身やユーザーの検索はできるようになりました。

 また、リストやサークルの作成はできませんが、「マイフィード」機能により、自分が見たいと思うコンテンツだけを見るよう制御することができます。猫垢をフォローしても、その人の行った愚痴や攻撃的な投稿もタイムラインに流れてきて、いやな気分になることがあるかもしれません。しかし、マイフィードを使えば、誰かがポストした猫の画像だけを確実に見ることができるようになります。

 執筆時点で、マイフィードで選べるフィードの数は50種類。アート、園芸、猫、コミック、日本人クラスターなどがあります。今後、サードパーティーが独自のフィードを作り(自分で作ることもできますが、技術的な知識が必要)、それをユーザーが検索できるようになるとのことです。

 デフォルトのインスタンスは「bsky.social」ですが、登録後に別のインスタンスへ引っ越せるのも、Blueskyの特徴でしょう。そのアカウントで投稿したもの、フォロー/フォロワーなどをそのまま引き継げるので、自分でインスタンスを立てて移行するという方法を取ることもできます。

 なお、非公開アカウントを作成することはできません。そのため、どのユーザーからも会話を見られているということを忘れないようにしましょう。

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