Twitterのオーナー、イーロン・マスク氏は2023年7月8日、Twitterのサークル機能(Twitter Circle)を廃止すると自身のアカウントでツイートした。
サークルは、限られた人にのみツイートを送信したり、複数人が小規模なグループで意見を交換したりできる機能。ツイートを見せる相手を選び、その人達とだけツイートを共有できる。例えば、特定の話題や趣味などに関心のある人同士がサークルのメンバーになり、テーマに沿って話し合う場合に役立つ。
1アカウントで作成できるサークルは1つのみで、1つのサークルに150人までのユーザーを追加できる。ただし、サークルに追加されたユーザーがサークルから抜けることはできない。自分をサークルに追加した相手のツイートを見たくなければ、以下の操作を実施すると良い。
サークルの作成者は、サークルに追加したメンバーの一覧を確認できるが、他のメンバーがその一覧を確認することはできない。
サークルで共有しているツイートに誰かが「いいね」という反応を示したり、返信したりした場合、作成者のアカウントが非公開でない限り、そのサークルのメンバーは反応や返信を確認できる。サークルメンバーのアカウントが非公開となっている場合は、そのサークルのメンバーの内、その非公開アカウントのフォロワーだけが、その非公開アカウントの反応を確認できる。
サークル作成者のアカウントを停止した場合は、そのアカウントで作成したサークルのツイートが通常のツイートと同様に表示されなくなる。
Twitterは2022年5月から、サークルの試験的な運用を行い、8月末に正式な機能として提供を始めた。
マスク氏は2023年7月8日に「We’re deprecating Circles in favor of improved Communities & DM group chat」(Twitterのサークル機能を廃止し、コミュニティーとDMグループチャットを改善する)」とツイート。正式提供から1年足らずで廃止が告知された形だ。
細切れに告知していく手法に飽き飽きするところだが、告知直後から「いつ廃止するのか」「廃止後、サークルのツイートが丸見えになってしまうのではないか」などと懸念する声があがっている。
Twitterをめぐっては、一時的な閲覧制限などで混乱が生じた。混乱の最中に米Metaがテキストベースの新たなSNS「Threads(スレッズ)」を開始したことから、Twitterからの乗り換え先として注目されている。
ただ、Twitterの全ての機能がThreadsで使えるわけではないため、慎重に検討した方が良さそうだ。
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