マスク氏が“廃止”を告知したTwitterのサークル機能とは? 「ツイートが丸見えになる」との懸念も

» 2023年07月08日 19時55分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 Twitterのオーナー、イーロン・マスク氏は2023年7月8日、Twitterのサークル機能(Twitter Circle)を廃止すると自身のアカウントでツイートした。

circle サークル Twitter ツイート イーロン・マスク氏が「Twitterサークル」の廃止を告知した

サークルとは?

 サークルは、限られた人にのみツイートを送信したり、複数人が小規模なグループで意見を交換したりできる機能。ツイートを見せる相手を選び、その人達とだけツイートを共有できる。例えば、特定の話題や趣味などに関心のある人同士がサークルのメンバーになり、テーマに沿って話し合う場合に役立つ。

 1アカウントで作成できるサークルは1つのみで、1つのサークルに150人までのユーザーを追加できる。ただし、サークルに追加されたユーザーがサークルから抜けることはできない。自分をサークルに追加した相手のツイートを見たくなければ、以下の操作を実施すると良い。

  • 自分をサークルに追加した相手をフォローしない(自分をサークルに追加したユーザーを、自分がフォローしている場合は、フォローをやめる)
  • 自分をサークルに追加した相手や会話をミュートする
  • 自分をサークルに追加した相手をブロックする(ブロックを解除すると、再びサークルに追加される)

 サークルの作成者は、サークルに追加したメンバーの一覧を確認できるが、他のメンバーがその一覧を確認することはできない。

circle サークル Twitter ツイート サークルメンバーの一覧

 サークルで共有しているツイートに誰かが「いいね」という反応を示したり、返信したりした場合、作成者のアカウントが非公開でない限り、そのサークルのメンバーは反応や返信を確認できる。サークルメンバーのアカウントが非公開となっている場合は、そのサークルのメンバーの内、その非公開アカウントのフォロワーだけが、その非公開アカウントの反応を確認できる。

 サークル作成者のアカウントを停止した場合は、そのアカウントで作成したサークルのツイートが通常のツイートと同様に表示されなくなる。

正式提供から1年足らずで廃止が告知されたサークル

 Twitterは2022年5月から、サークルの試験的な運用を行い、8月末に正式な機能として提供を始めた。

 マスク氏は2023年7月8日に「We’re deprecating Circles in favor of improved Communities & DM group chat」(Twitterのサークル機能を廃止し、コミュニティーとDMグループチャットを改善する)」とツイート。正式提供から1年足らずで廃止が告知された形だ。

 細切れに告知していく手法に飽き飽きするところだが、告知直後から「いつ廃止するのか」「廃止後、サークルのツイートが丸見えになってしまうのではないか」などと懸念する声があがっている。

 Twitterをめぐっては、一時的な閲覧制限などで混乱が生じた。混乱の最中に米Metaがテキストベースの新たなSNS「Threads(スレッズ)」を開始したことから、Twitterからの乗り換え先として注目されている。

 ただ、Twitterの全ての機能がThreadsで使えるわけではないため、慎重に検討した方が良さそうだ。

circle サークル Twitter ツイート 米Metaの新たなSNS「Threads(スレッズ)」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年