「Pixel 11」シリーズはスマホを見る時間を減らす? Googleが目指した“AI×ユーザーの再定義”とは:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2026年08月15日 10時44分 公開
[石野純也,ITmedia]

Proモデルは光でGeminiと会話、カメラにも撮影から解放する機能

 AIによってスマホとユーザーの距離感を変える機能として、もう1つ注目したいのが、端末名にProが付いた3機種に搭載されるHiLightだ。具体的には、カメラの横に搭載されたカラーLEDライトを利用し、電話の着信やGeminiとの会話をよりスムーズにするという仕掛けを指す。

 着信については過去から似たようなことができる携帯電話は多数あったが、それをGeminiとの会話に応用している点がHiLightの新しさといえる。スマホの画面を伏せた状態でも、LEDでGeminiがこちらの発話を待っているのか、自分から話そうとしているかが分かり、何もないよりは会話のテンポをつかみやすい。情報量としてはごくわずかだが、視覚的に状態を把握できるのは便利だ。

Pixel 11
Pixel 11 Proモデルの背面には大型のLEDが搭載され、着信を色分け可能。Geminiの状態を示すのにも活用される

 背面に搭載されたLEDで状態を知らせるという機能は、英Nothing TechnologyのNothing Phoneをほうふつとさせるが、Pixel 11 ProシリーズのHiLightは、それ以上にシンプル。できることも、電話とGeminiというように、限定されている。プルナスキー氏によると、これは意図的に機能を絞った結果だったという。

 「もっといろいろなことをやりたいが、今はコアの体験の質をよくしたい。HiLightが常に出てくると困ってしまう。今やっていることから気がそがれることをなくしたい。そのためには、バランスが取れた形でやっていかなければならない」

Pixel 11 本体を伏せた状態のまま使えることを想定した機能。意図的にできることを限定したという

 スマホを使うユーザーを助け、目の前のものに集中するためのAIという考え方は、カメラの新機能にも通底している。「マジックキャプチャー」が、それだ。これは、動画として撮った映像の「(最大)500フレームを分析して、最適なショットを見つけ出す」(同)機能。撮影のために構えるのではなく、「より自然でダイナミックな瞬間を(あとから)選べる」(同)のが特徴だ。

 マジックキャプチャーを使えば、取りあえず目の前のものを動画として残しておくだけで済む。「完璧な撮影をしようと必死になってしまう」(同)必要がなくなるというわけだ。「Pixelが複雑な処理を全て引き受けることで、その瞬間に没頭できる」(同)という点では、先に挙げたGemini IntelligenceやHiLightとも共通性が高い機能といえる。

Pixel 11 動画として撮りためた映像からベストショットを切り出してくれるマジックキャプチャー

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