M01を使う最大のメリットは、デスク上をはっていた何本ものケーブルが1本に集約され、作業スペースがすっきりすることだろう。30W以上(推奨は45W以上)の出力に対応したUSB PD充電器を使えば、背面ポートにケーブルを1本差し込むだけで、iPhone用パッドやベース部の充電エリアなどで使う電力を全て賄える。
プリンタ台の上で、ケーブルが何本も並ぶデスクを再現した。ケーブルを台の下から引き出しているので整理されているように見えるが、実際には3本の長さがバラバラで、しかも長めのケーブルを選びがちなため、デスク上はごちゃごちゃになりやすい実用面で大きな恩恵を感じたのが、「スマートフォンの画面が常に目線の高さと角度に合う」という点だ。MagSafe充電エリアにiPhoneを近づけると、位置を意識しなくても正しい場所に吸着し、充電しながらしっかりと保持してくれる。横向きにセットすれば、スタンバイモードで時刻を大きく表示することも可能だ。
平置きタイプの充電台だと、PCでの作業中にSMSやLINEなどの通知が届くたびに、スマートフォンをのぞき込んだり手に取ったりしなければならない。
その点、M01にiPhone 16をセットしておけば、ヒンジの無段階角度調整で画面を視線に合った位置に保てる。
画面が点灯した瞬間に顔を向けるだけでFace IDによる認証が済み、通知の内容まで表示される(ホーム画面を開くにはスワイプ操作が必要)。作業の手を止めずに確認できるので、集中が途切れない。ヒンジと土台がしっかりしているため、ちょっとした返信やスクロールも片手で軽快にこなせる。
余談になるが、M01は「瞬断」が生じない点でも優れていると感じた。瞬断とは、ある端末の充電中に別の端末を追加で充電し始めると、先に充電していた端末への給電が一瞬途切れる現象だ。
スマートフォンや完全ワイヤレスイヤフォンの充電ケースはバッテリーを内蔵しているので、瞬断が起きても動作上の問題はない。
しかし、そのたびに「ブッ」「ブブッ」と充電開始を知らせるハプティックフィードバックが作動するのは、なんともうっとうしい。以前、複数ポートを備えた充電器でこの現象に悩まされたことがあるが、頻繁に「ブブッ」「ブッ」と鳴り続けるので不快なだけでなく、注意もそがれ、作業効率にまで悪影響が出ていた。
その点、M01では「イヤフォンも充電しておこうかな」と端末を追加しても、給電が途切れない。出力ポートにケーブルを差して端末を追加で充電した場合も同様だった。あの不快な「ブブッ」が聞こえないだけで、充電周りの快適さは大きく変わる。
据え置き型の充電ステーションは重くかさばる製品が多いが、M01はスタンドアームをパタンと倒すだけで、薄くフラットなプレート状に変形する。
この薄さなら、スリングバッグやバックパックのポケット、ノートPCケースの隙間にもすっと収まる。コワーキングスペースのドロップイン利用やカフェ、取材先、出張先のホテルなど、どこにいても自宅と同じ充電の「定位置」をすぐに再現できるのは頼もしい。
デスク上のケーブルを1本にまとめて作業スペースを広げ、通知を確認しやすくし、さらに外へも気軽に持ち出せる――AULUMU M01は、デスクワークの生産性と機動力を同時に引き上げてくれる優秀なギアだ。
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