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「元気がないau」、iidaブランドで再生へ

» 2009年09月09日 19時39分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 高橋本部長

 「元気がないと言われているauだが、iidaでもう一度活力を感じてもらえた。うれしく思っている」――KDDIの高橋誠 コンシューマ商品統括本部長は、9月9日に都内で開いた「iida」新製品発表会見で、iidaスタートから半年間をこう振り返った(→新機種の写真&動画リポート)。

 iidaは4月に発表した新ブランド。端末や周辺機器、ネットサービスなどを含めた「ライフスタイルをデザインするブランド」と位置づけ、社外のデザイナーとコラボレーションした商品を開発している。

画像 iida第1弾端末「G9」

 これまでに、ステンレスフレームの「G9」(ジーナイン)や、アーティストの草間彌生さんが手がけた端末、ツタのようなデザインのACアダプターなどを発売。機能よりもイメージを訴求するテレビCMやWeb企画などを展開し、先進的でスタイリッシュなブランドとして浸透を図ってきた。

 同社の調査によると、auユーザーのiida認知率は5割以上。iidaをきっかけにauへの興味が高まったり、auの新しいイメージや活力を感じたと感じたと答えたユーザーもそれぞれ15%前後いるなど、「心強い結果が出ている」と高橋本部長は話す。

 iidaブランド第2弾となる新機種は、“積層”をイメージした「PLY」(プライ、デザイナーは、「カドケシ」のデザインなどで知られる神原秀夫さん)と、“未来”をイメージした「PRISMOID」(プリズモイド、「INFOBAR」シリーズの深澤直人さんがデザイン)。ハンドバック型充電器や鳥の巣型置き台など、一風変わったデザインの周辺機器も23種類投入した。


画像 PLY
画像 PLY専用の木製置き台も
画像 PRISMOID

画像 ハンドバッグ型充電器
画像 鳥の巣型置き台
画像 巻き取り式充電ケーブル

画像 「Polaris」。携帯電話でユーザーの生活や食事・運動内容などのライフログを記録。携帯をロボットにセットすると、ロボット経由でテレビディスプレイに記録したデータを表示。おすすめの料理レシピや運動などをアドバイスする――というコンセプトになっている。動画はこちら

 球体のロボット付き端末のコンセプトモデル「Polaris」(ポラリス)も発表。CM楽曲には中田ヤスタカさんを起用するなど、先進的なイメージを改めて打ち出した(“ロボット付き”コンセプト機も 「iida」新モデルを写真と動画でチェック)。

 外部デザイナーを巻き込んだ製品開発も加速。国内外のクリエイターから募った待受画像や着信音をダウンロードできるサイトを公開したほか、大学生・大学院生を対象にした周辺機器のデザインコンペを行う予定だ。

 「iidaブランドに、たくさんのデザイナーが賛同をいただいている。ブランドは端末だけでなく周辺アイテムやデジタルコンテンツにも広がっている」と、高橋本部長は半年間の成果を強調。「iidaは、auショップに来てもらうきっかけにもなる」と集客にも期待をかけている。

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