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Google、「Google Docsにアップグレードしよう」と企業に呼び掛け「Office 2010」発売前夜

» 2010年05月12日 16時48分 公開
[ITmedia]

 米Googleは、米Microsoftの「Office 2010」の米国での企業向け提供開始前日に当たる5月11日(現地時間)、「Officeではなく、Google Docsへの“アップグレード”はいかが?」と公式ブログでMicrosoft Officeのユーザー企業に呼び掛けた。

 Office 2010の主要な新機能の1つに、リアルタイムでドキュメントの共有が可能なオンライン版Office「Office Web Apps」があるが、Googleは「われわれは約4年もの間、数百万人のユーザーにリアルタイムのコラボレーション環境を提供してきた」とし、多くの企業がGoogle Docsを主要なプロダクティビティスイートとして採用しているとアピールする。4月にGoogle Docsをエンジンから再構築し、さまざまなビジネス向け機能を追加したことも強調している。

 また、Google Docsに“アップグレード”しても既存のOffice 2003あるいは2007をアンインストールする必要はなく、それらのソフトウェアで作成したドキュメントをそのままGoogleのクラウド上で保存・共有できると説明している。加えて向こう数カ月のうちに、Office 2003および2007から直接リアルタイムコラボレーションを可能にする機能を提供する計画という。この機能は、同社が3月に買収したDocVerseの技術を利用したものだ。

 さらに、Google DocsとOffice 2003あるいは2007を利用する場合と、Office 2010にアップグレードする場合のコストや必要要件の比較表を掲載している。例えばサーバソフトはDocsなら不要だが、Office 2010の場合は、Windows Server 2008、SQL Server 2008、SharePoint Server 2010が必要で、ハードウェアのサーバもDocsでは不要だなどとしている。

 GoogleはこれまでもMicrosoft Officeからの移行キャンペーン「Going Google」を展開したり、簡易移行ツールを公開するなどしてOfficeユーザーの獲得に注力してきた。

docs Google Docs+Office 2003/2007とOffice 2010の比較表

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