Logitech Internationalが、Gigabyte Technologyに12〜1月までGoogle TV搭載デバイス「Revue」の出荷を停止するよう指示したと、台湾のDigitimesが伝えている。
同紙は、Logitechがこのような指示を出したのは、GoogleがGoogle TVソフトのアップグレードを完了できるようにするためとしている。Androidを基盤とする同ソフトは、多数のレビュアーから未完成という感想を持たれている。Logitechは真偽について質問したCNETに対し、報道を認めることを拒んだ。
もし本当なら、Googleがハードウェアパートナーに対して、同社がGoogle TVを改良できるように、対応機器の出荷を延期するよう求めたという第2の証拠となる。
Googleは東芝、LG Electronics、シャープなどのテレビメーカーに対し、ソフトウェア強化のため、2011年の1月のConsumer Electronics Show(CES)でのGoogle TV搭載機の発表を延期するよう求めたと伝えられている。
Wall Street Journalのウォルト・モスバーグ氏は、2010年のベスト・ワースト製品を発表する動画で、Google TVを「オタク」のためのお粗末な製品と呼んでいた。
Google TVは、テレビにChromeブラウザを搭載し、すべてのテレビ放送とWebコンテンツを検索可能にすることでWebサーフィンとチャンネルサーフィンを融合させるというGoogleの野心的な取り組みだ。
このほかにも、この10年でMicrosoftやIntelなど十数社が、Web閲覧とアプリをテレビに搭載する取り組みを手掛けてきた。そのすべてが失敗している。
Googleが10月に、Revueやソニーのインターネットテレビ、Blu-rayを通じてGoogle TVを立ち上げた直後、多くのレビュアーが同ソフトは未完成だと感じたことが明らかになった。
特に厳しく批判されたのはハードウェアのコストだ。多くの人が高すぎると感じた。LogitechのRevueは300ドルで、ソニーのGoogle TV搭載インターネットテレビは600ドルから1400ドル。Blu-rayプレーヤーは400ドルだ。
Googleはまた、Google TVがCBS、ABC、NBC、FoxなどのWebサイトから遮断されたことにも気付いた。これらテレビネットワークは、自社のコンテンツをGoogleに無料で提供させることを嫌がっている。
例えば、Google TVのNetflixアプリは映画配信機能が不十分で、待ちリストに新規タイトルを追加するなど、タイトル削除以外のコンテンツ管理機能を欠き、早送り・巻き戻し機能がなかった。
eWEEKがここ1週間テストしたところでは、Googleがこのアプリを大幅に改善したことが分かった。
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