米Microsoftは4月29日(現地時間)、米AppleのiPhone向けアプリのWindows Phone 7への移植を簡易化するツールやガイドドキュメントを提供するWebサイト「Windows Phone Interoperability」を開設したと発表した。スマートフォン市場でのシェア拡大を目指し、他プラットフォームの開発者を取り込む狙いだ。
このサイトでは、iOSとWindows Phone 7のAPIをマッピングするツールと、iPhoneアプリの開発者向けの約90ページに上るホワイトペーパーを提供する。
マッピングツールとしては、ネットワーク/インターネット、ユーザーインタフェース(UI)、データ管理の3カテゴリーのものが提供されている。両プラットフォームは異なるアーキテクチャとUIで構築されているため、すべてのAPIのマッピングが可能なわけではないが、まずは両プラットフォームで1対1で対応するAPIからスタートし、類似したAPIに拡大していく計画という。
同社はAndroid向けにも同様のツールを提供する計画だ。
Microsoftが2010年11月に発売したWindows Phone 7はスマートフォン市場で苦戦しており、同社はいまだ累計販売台数を発表していない。同社の第3四半期(1〜3月期)業績発表時のコメントによると、現在公開されているWindows Phone 7向けアプリ数は1万3000本。AppleのiPhone向けアプリは現在App Storeに30万本以上登録されている。
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