広報女子 meets ミスキャンパス
【第2回】元女子アナと女子アナ志望が抱く仕事観
ITベンチャー企業の女性広報と現役女子大学生が、仕事やキャリアなどについて対談する企画。第2回は、ソーシャルゲームサービスのKLabで広報を務める石原愛美さんと、青山学院大学 文学部の橋詰あやかさんが自由闊達に話し合った。
仕事復帰できるような専門スキルを
石原さんは2009年に立教大学を卒業後、TBS系列局の青森テレビに女子アナウンサーとして新卒入社。2年弱勤務した後、ITベンチャーの企業広報に。コンテンツサービスの美人時計を経て、2012年2月にKLabに入社した。
橋詰さんは広島生まれの北海道育ち。現在、青山学院大学 文学部フランス文学科の3年生で、今年の「ミス青山コンテスト」ではファイナリストに選ばれた。これからのキャリアについては、まさに就職活動がスタートしたところ。テレビ局のアナウンサーが第一志望だ。なぜアナウンサーを目指すのか。
「元々、幼少のころからピアノとクラシックバレエを習っており、将来はピアニストやバレリーナ―になって、自分自身が表現することで人々に何かを伝えていきたいと思っていました。ただ、怪我などでその道はあきらめました。そうした中、高校生のころに漠然と物事を伝える仕事につきたいなと考えたときにアナウンサーが浮かびました」(橋詰さん)
大学に入学してからアナウンススクールに通うなど、目標に向けてまい進する。既にテレビ局の入社試験は始まっているという。
こうした橋詰さんに対し、石原さんは「やりたいのであれば思い続けるべきです。20代のうちにとことん好きなことに打ち込んで実績を出すことによって、その後の人生はとても楽しくなる気がします」とエールを送る。
アナウンサーを志望する別の理由として、橋詰さんは専門スキルを持った仕事につきたいと考えている。「ゆくゆくは結婚して、専業主婦になりたいです。子どもが生まれ、大きくなったらまた仕事に復帰できる、すなわち、身に付けた専門スキルが生きるような仕事につければ」と橋詰さんは話す。
ただし、アナウンサーという職種だけに絞って就職活動をすることはないという。軸足は置きつつも、さまざまな企業を見て回り視野を広げる。例えば、IT業界についてはどうか。「勢いがあり、若いパワーが押し上げていくイメージがあります。これからITはどんどん発展していく分野なのでおもしろいかな。たとえ大企業であってもこの先どうなるか分からない状況の中、ITベンチャーだと自分の力をどんどん発揮できる気もしています」と橋詰さんは印象を述べる。
広報の悩みと喜び
一方の石原さんは、アナウンサーという専門職から、IT企業の広報・PRという専門職へ転身した。苦労や戸惑いはなかったのか。青森テレビを退職し、美人時計に入社した当時、広報業務について教えてくれる人は社内にいなかった。そこで知人から紹介されたある広報勉強会に参加したところ、他社の広報や記者が大勢いて、広報のイロハを手取り足取り教えてくれた。「実は広報の場合、仕事で同じような悩みを抱える人は会社の中ではなく外にいるのです。彼らから広報とは何ぞやというものを優しく、時には厳しく教えてもらいました」と石原さんは述べる。
ただし、初めての仕事に対する悩みも尽きなかったという。「広報としての私の発言が、すなわち会社としての発言になってしまうため、会社をどうアピールすればいいか分かりませんでした。『このように話したら会社が悪く見えるのでは』『私の発言ひとつが株価に影響を与えてしまうのでは』と不安になりました。怖くて、自分の存在は迷惑だとすら思いました」と振り返る。そうした悩みと日々格闘する中で、徐々に経験を積み、広報としての立ち振る舞いを身に付けていった。例えば、臆せずにあるサービスを思い切り良くアピールすることで、多くの反響を呼び、開発者をはじめ社員から喜ばれることも増えたのだという。
また、広報とアナウンサーには共通点があるという。それは、情報を伝えるという仕事であり、自分が主役ではなく脇役であるということ。例えば、「アナウンサーは1分間の原稿を読むのに3時間準備する」(石原さん)こともざらにあるという。広報も“縁の下の力持ち”となり、自社のサービスや社員をどうアピールするかを常に考え、周囲に気遣いをしていく存在なのだとする。
最近、石原さんは広報としての仕事が楽しくなってきたそうだ。「こういうことを言えばこういう記事になる、あるいは、こういう見せ方をすればこういう広がり方をする、ということが経験として理解できるようになってきました。またいつか(アナウンサーなど)自分自身で表現する仕事をしたくなったときに、ずっと表現だけをやってきた人にはないアピール力が身に付きました」と石原さんは力を込めた。
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