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“6年ぶりに登場する新Windowsイベント”を楽しむために知っておきたい、これだけのこと(1/3 ページ)

» 2021年06月24日 12時24分 公開

 米MicrosoftのWindows発表イベント「What’s Next for Windows」が6月24日午前11時(米東海岸時間、日本時間で25日午前0時)に開催される。ここでの発表内容についてはさまざまなうわさが出ているが、「Windows 11」の名称で呼ばれる「“次期”Windows」が発表されることはほぼ確実とみられている。

 ITmedia NEWSでも本件に関する記事がいくつか掲載されているが、本項では「イベントでの発表が噂されているもの」「事前に知っておくべきキーワード」を紹介するので、ぜひイベントの予習として活用してほしい。

photo Microsoftから送付されたイベント招待状に添付された画像

リフレッシュされたUIとSun Valley

 この次期Windowsの姿については、PC USERの連載「Windowsフロントライン」でもたびたび触れているが、1点重要なのは「現行のWindows 10の大型アップデート(機能アップデート)の延長線上にある製品」ということだ。

 Windows 10は過去1年半ほどの間で「2004(May 2020 Update)」「20H2(November 2020 Update)」「21H1(May 2021 Update)」の3つのバージョンの大型アップデートが提供されているが、“大型”とはいうものの、その変化は非常に“小粒”に留まっている。

 「“次期”Windows」については、位置付け的にはこれに続く「21H2」に該当する“大型”アップデートとなるが、その変化は過去3つのアップデートよりも大きく、実質的に2015年夏にWindows 10がデビューして以来の大きな変化といえる。

 ただ、Windows OSそのものはWindows 10の変化の延長線上であり、仮に「Windows 11」の名称が付与されたとしても、OS自体が代替わりしたというよりは「マーケティング上の理由で区別されている」という意味合いが強いと思われる。

 Windows 10の大型アップデートの延長とはいえ、見た目が大きく変化する「“次期”Windows」。開発途上のビルドが流出したことにより、「Windows 11」の名称や「新しいUIの見た目や操作方法」「選択可能な壁紙」といった情報が明らかになっており、その一部は「アプリアイコンは中央寄せ、新規ウィジェット追加? 「Windows 11」らしきリーク画像から分かる新機能まとめ」の記事中でもまとめられている。

 「角の丸まったウィンドウ」「新しいタスクバー」「新しいファイルエクスプローラ」など、このUIにまつわる一連のアップデートは「Sun Valley」という開発コード名が付けられており、その一部は過去の大型アップデートや開発途上ビルドの中で少しずつ反映されてきた。2021年中の提供開始が予告されていた「Windows 10X」だが、Microsoftは5月18日に「2021年中には提供しない」ことを発表している

 これは事実上のWindows 10X開発中止を意味しており、本来であれば「Sun Valley」におけるUIの変更を反映して2021年後半に登場するはずだった2つのOSのうちの片方が消滅することになった。「Windows 11のリーク画像が(登場するはずだった)Windows 10Xに似ている」という意見がネット上で散見されたが、これは両OSともSun Valleyに対応して登場する予定だったためで当然といえる。

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