さて、この連載の前回と前々回で、ついに赤い「GT-R nismo Special Edition」が納車されたことを報告したところ、何人かのクルマ仲間から祝福の言葉をいただいたが、「これって西川さんの?」という変なメッセージも頂戴した。
「GT-R nismo Special Edition」は納車直後に中古車ディーラーで転売されるケースが出てきているようで、2022年モデルのnismo系向け新色のステルスグレー、人気色のホワイトなどの転売ケースがネットニュースなどに上がっていることは知っていたが、まさか、埼玉県から赤の個体が転売されるとは……。勘違いされてしまうのも無理はない。大丈夫です。ボクのヤツじゃありません(笑)
さて、それはともかくとして、筆者は、クルマをディーラーで受け取ってすぐさまあるところに直行した……納車直後に公開した動画でそう述べている。
それは「ペイントプロテクションフィルム」の施工店だ。
「ボディーコーティング」は聞いたことがあっても、この「ペイントプロテクションフィルム」というキーワードに耳馴染みない人も少なくないと思うので、今回と次回で、こちらをテーマに取り上げたい。
車を買ったときに営業マンから掛けられる定番の営業トークに「ボディーコーティングはいかがされますか」というものがある。
愛車を大事にしたい方の多くのオーナーが「お願いします」と答え、納車時には「コーティング済み」状態で車両を受領したり、あるいは納車着後にお気に入りのコーティング工房へ車両を持っていく……という流れを選択していると思う。
ここで、1つ、アドバイスがある。
ボディーコーティングを選択するにせよ、あとあとで取り上げるペイントプロテクションフィルムを選択するにせよ、愛車を新車購入した場合は工場で製造されてから1カ月以上経過してからの方がタイミング的に適切だとされる。多層塗装された凝ったカラーリングの車体の場合はできれば2カ月以上してからの方がよいかもしれない。
実は、新車に塗られた塗料の表面は乾いてはいるものの、内部(下層部)はまだ完全に乾き切ってはおらず、時間経過で固着/定着が進んでいく過程で塗装面がごくわずかに動くのだ。特にメタリック系、パール系などの凝った多層塗装の場合はこの完全定着にまで時間が掛かるとされる。もっとも、輸入車の場合は船便で輸送に時間が掛かるので、そうした心配はほとんど無用かもしれない。
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