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ニコンの動画カメラ「Z 30」の実力は? ミラーレス一眼としても高性能荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

» 2022年07月31日 09時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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グリップを持っての自撮り動画と、テーブルに置いてリモコンを使っての自撮り動画をAdobe Premiere Rushでつないでみた

 なお、動画モード時はシャッターボタンを押しても何も起きないが、録画中に押すと静止画を撮れる。正確にいえば、フレームキャプチャー。だから4Kで撮影中は、4Kサイズ(800万画素相当)の16:9の写真をキャプチャーしてくれるわけだ。

 画素数は少ないけど画質的には十分きれいなので、動画モード時は電子シャッター専用カメラ的に、いつでもシャッターボタン押せば撮れるといいのに、とは思った。

4Kでの動画撮影中にキャプチャした1枚。ポーズが面白かったので思わずキャプチャしちゃったのだ(16-50mm 16mm 1/50秒 F4 -2/3 ISO3600)
同じく4Kでの動画撮影中にキャプチャした1枚の屋外編(16-50m 16mm 1/800秒 F8 ISO140)

 動画をもう1ついこう。

 4Kの30fpsで撮影してPremiere Rushでつないだりトリムしたりしたが、動きモノ撮影の例として。

東急世田谷線を4K動画で撮影してAdobe Premiere Rushでつないでみた。晴天下の動きモノの作例として

 ざっと使ってみた感じでは、手で持って動き回りながら撮るならジンバルがあった方がいいかも。カメラを固定したりテーブルに置いて撮る方が向いてそうだ。

 冒頭で、Z 30の軸足は静止画と動画のちょうど間にある感じと書いた。

 それに比べると、ライバルといっていいソニーのZV-E10はより動画側に軸足を置いたモデルだ。

 対して、Z 30はグリップは握りやすくて安定するし、ボタンやダイヤルといった操作系や撮影機能もしっかりしているし、EVFがない以外はスナップ用カメラとして性能的にも使い勝手的にもすごく優れている。スチルカメラとしてもムービーカメラとしても同じように使うならZ 30がいいかも。

 なので、Vlog用としてカジュアルに自由に動画を撮るカメラとしてもいいが、コンパクトで軽くて収納性も高くボディの質感もいいスナップ用ミラーレス一眼として魅力的だ。

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