米Twitterを買収したイーロン・マスク氏がTwitterの認証バッジ(いわゆる青バッジ)を有償サービス「Twitter Blue」の1機能にし、同サービスを月額8ドルとする計画を発表したことが様々な波紋を呼んでいる。
マスク氏に「8ドルでどう?」とリプライされた作家のスティーブン・キング氏は11月3日(現地時間)、「マスクはトム・ソーヤみたいだ」とツイート。罰としてやらされていたペンキ塗りを友達を言いくるめて代わりにやらせた上に特権料までせしめたエピソードを引用し「それがマスクがTwitterでやりたいことだ」と苦言を呈した。
レジェンドジャーナリストのウォルト・モスバーグ氏は「青バッジはステータスシンボルではない。誰が本物でなり済ましではないかを一目で確認できる。(中略)したがって、有料の特典ではなく、無料で普遍的なものにする必要がある」とツイートした。
米民主党のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員が2日に「“言論の自由”が実際には月額8ドルのサブスクサービスだという考えを売り込もうとしている億万長者に大笑い」というツイートに対してはマスク氏が「フィードバックは大歓迎だ。すぐに8ドル支払え」とリプライした。
マスク氏は、スタバのドリンクが8ドルでも喜ぶ人が月額8ドルのTwitter Blueを嘆くのか、という意味の画像をツイートした。この画像は「440億ドルでもTwitterを買う人が、4億ドルのウクライナへのStarlink無償提供を嘆くのか」などのバリエーションになっている。
ホワイトハウスでは2日の定例会見で「ホワイトハウスはTwitterのアカウントを認証してもらうために8ドルを支払うのか?」という質問(笑い声が上がった)に対し、カリーヌ・ジャンピエール報道官は「この件はまだ大統領が検討していない。何か変化があれば皆さんにお知らせする」と答えた。
米Bloombergによると、青バッジ有償化は早ければ11月7日には開始されるという。既に青バッジを持っているユーザーには数カ月の猶予があり、Twitter Blueに加入しなくても数カ月は青バッジが表示されるとしている。
米投資会社Wedbushのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「約30万の認証済みアカウントのうち、月額8ドルの料金を支払うのは約25%にすぎないと推定している」と語った(Associated Pressより)。
Tne New York Timesが独自に入手したというTwitterの内部文書には、「政府アカウントはTwitter Blueに加入せずに認証バッジを保持する」ための計画も概説されているという。
Twitter Blueを手掛けるチームは、7日までに準備を完了するよう命じられているという。プロダクトマネジャーのエスター・クロフォード氏は2日、「チームが締め切りに追われているときは職場で眠る」と寝袋で寝ている自分の写真をツイートした。
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