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今年はどんなデジカメが登場する? メーカー動向と技術トレンドから予想してみる荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)

» 2024年01月07日 15時55分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 ミラーレス一眼では「EOS R3」があり十分高速で高性能なのだが、画素数は控えめ。キヤノンとしても「EOS R3」の位置づけはミラーレス一眼の最上位ではあってもフラグシップとはしてない。

EOS R3。速さや賢さはかなりのレベルで縦位置グリップ一体型。視線入力はメガネユーザーのわたしにはイマイチだった

 なので登場当初から「EOS-1」のミラーレス版はいつ出るのか、どんなのが出るのかと話題になっていた。

 今年はオリンピックイヤーなのでさすがにそろそろ出るよね、今から出すなら当然グローバルシャッター搭載だよね、と多くの人が思うところ。

 オリンピックに間に合わせるなら早いうちに発表しないとまずいわけで、遅くても2月下旬のカメラ専門展示会「cp+ 2024」ではお披露目になるはず。

 ネーミングは「EOS R1」と仮称してる人が多いようだけど、「EOS-1」はこれだけハイフンが付いてることから分かるように「EOS」ではなく「EOS-1」というブランドになってるので、それを維持するなら「EOS-1R」になるはず。あるいは一度旧い名前は捨ててすべて「EOS R」で統一するなら「EOS R1」だろう。個人的にはEOS-1Rを推したい。

 キヤノンのグローバルシャッターセンサーがどんな状況なのかは知らないけれども、きっと出るよね。メカシャッターレスでグローバルシャッターなフラグシップ機。

 そういえば、23年に出たカメラは「mark II」が多かった。キヤノンのEOS R6 IIは22年末だったけど、実質23年みたいなもんだったし、ソニーはα7C II、富士フイルムはX-S20(S10のMark IIみたいなもんだ)とGFX100 II、パナソニックはS5 II、G9PRO II。

 でも多くはマイナーチェンジじゃなくて中身が大きく時代に合わせて進化してた。なので買うのなら新しい方を勧めたい。

 で、今年はどうなるかというと、デジタル部分の順当な進化は確実にくる。特に目に付く進化はAIの手法を駆使した機械学習による被写体検出機能。これは年々進化しており、古くからある人物の認識もかなり離れていても瞳を検出したり、小さくてもボディ全体を検出したりとアップデートされているし、検出対象もどんどん増えてる。

 ハイエンド機になると、100%じゃない被写体検出より使い慣れた従来のAFの方がヒット率が高いから使わない、という人もいるが(そもそも100%の被写体検出はないし)、カジュアルユーザー的にはありがたいところ。そういう機種にこそがしがし積んでほしい。

 で、個人的に昔から思ってるのだけど、カメラに「次候補」ボタンって付けられないですかね。被写体検出で枠が出た時、「それじゃない!」と思ったら、ボタン一つで次の被写体候補に移動してくれるの。キヤノンの瞳検出はレバー操作で切り替えられたけど(人が複数いるときとか、AF対象の瞳を換えたいとき便利)、自動被写体検出の時なんか特に「次候補」ボタンで、かな漢字変換時にスペースバーで次候補に切り替える感覚で使えたら面白いと思うのだけどどうでしょう?

【訂正:1月9日14時35分 初出時に「G99D」としていた箇所がありましたが、正しくは「G9PRO II」です。おわびして訂正いたします】

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