NT2600のベンチマークの結果は、以下のとおりだ。解像度はXGA(1024×768ピクセル)、色数は32ビットフルカラーで計測している。
NT2600の主な用途や対象ユーザーは、ビジネス用途やPC入門者、あるいはセカンドPCとしてだと思われる。ビジネス系アプリケーションを使用している限りは、不満を感じることはない十分な性能を有していると言えるだろう。
一方SiS 315相当のグラフィック能力は、ATI TechnologiesやNVIDIA製のグラフィックチップと比べると3D性能で明らかに劣っている。3Dゲームをプレイしたいと考えているユーザーへはお勧めできない。
搭載するCD-ROMドライブは、読み込み速度最大24倍速のQuanta製「SCR-242」だ。BTOでDVD-ROM & CD-R/RWコンボドライブにも変更できる。
インタフェースは、ビジネス用途であれば必要十分なものを備えている。右側面にはCD-ROMドライブとUSB 2.0×3があり、左側面にはPCカードスロットType II×1、ライン入力、マイク、ヘッドフォンを備える。背面には、100BASE-TX/10BASE-Tの有線LAN、パラレル、外部ディスプレイ、S-Video出力が配置されている。
最近のノートPCが搭載しているインタフェースでNT2600が非搭載のものと言えば、IEEE1394やモデムポートぐらいであろう。モデムを使ってインターネットにダイヤルアップ接続する機会があるユーザーや、DVカメラで撮影した映像を取り込んでビデオ編集したいと考えているユーザー、IEEE1394接続の外付けドライブを所有しているユーザーなどは注意が必要である。しかし、ビジネス用途や入門機としては必要十分なインタフェースを搭載しており、特に問題はないだろう。
NT2600は、CPUやメモリ、ハードディスクの容量などを自由に変更して、自分が必要とするスペックのマシンに仕上げることができる。キーボードの操作感や静音性に優れており、コストパフォーマンスの高さも相まって、特にビジネス向けマシンとしてお勧めできる製品だ。
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