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» 2004年01月28日 17時55分 公開

個人情報ぶっこ抜きをどこまで阻止できるか――nProtect Personal (1/3)

ウイルスやクラッキングによる個人情報漏洩事件は後を絶たず、いつまで経っても話題に事欠かない。こうした状況から身を守ろうと思っているユーザーも多いため、参入しているメーカーも多く、この業界の競争は激しい。そこへ新たに参入したネットムーブの新種ソフトを試用してみた。

[今藤弘一,ITmedia]

 「アンチウイルスソフトは入れてるよ?それなら大丈夫じゃん」といって安心している場合でない事態に突入してしまったPC環境。3ヶ月前は遠い過去となってしまうこの業界では、2003年の夏に猛威をふるった「MS Blast」など、もはや忘れてしまった出来事なのかもしれない。最近では、セキュリティ対策は「アンチウイルス」だけでは十分でなく、「ファイアウォール」の機能は必須となっているのはご存じの通りだ。

 しかしこのセキュリティ関連ソフト業界、対策を取ろうと思っているユーザーが多いだけに、リリースされているソフトウェアはかなり多い。エンタープライズ系の有名メーカーですら、鳴り物入りで「コンシューマーに参入!」と発表しても、シェアを広げることは簡単ではないようだ。

 他社と同じ機能を供給しているだけではダメだろう。プラス1の機能がそこには必ず必要になる。もちろん、その1点に、各社は知恵を絞って差別化を図ってくる。

 1月21日、ウイルス対策とファイアウォールソフトといった機能だけでなく、入力した内容をユーザーが分からないようにこっそり記録する「キーロガー」から防御できるセキュリティ対策ソフト「nProtect Personal」がリリースされた。「月額300円」という価格設定もさることながら、オンライン販売のみで提供されているのが特徴のソフトだ。

 セキュリティ対策ソフトで一番重要なのは、最新のアプリケーションを利用できることだ。オンライン販売なら、いつ購入してインストールしても最新のソフトを利用できるはずだ。このため、買ってきたソフトをいちいちアップデートする必要もなく、また、アップデートし忘れる心配もない。

 nProtect Personalはまた、マシン起動時にインターネットにアクセスして、最新のソフトを利用しているか検索するようになっており、バージョンが古い場合は自動的にアップデートしてくれる。

nProtect Personalの画面。インストールするとデスクトップ右下に表示される

 nProtect Personalの主な機能は、

  • 「KeyCrypt機能」によるキーロガーからの防御
  • 「パーソナルファイアウォール機能」での不正アクセスからの防御
  • 「ウイルス検索機能」による、蔓延するウイルスからの防御

の3つだ。

 これまで提供されているソフトの多くは、これらの機能をいくつか組み合わせたものか、もしくは単体のみの機能を提供しているものが多く、すべてが揃っているソフトはあまり見受けられなかった。それをすべて取り込み、パッケージ化したのがnProtect Personalだ。

 では、nProtect Personalの機能について見ていこう。

フォームに打ち込んだ内容を暗号化できる「KeyCrypt機能」

 KeyCrypt機能の特徴は、その名前の通り、キーボードから入力した内容を暗号化できることだ。インターネットカフェで提供されているPCにキーロガーを仕掛け、そこで入力されたクレジットカードの番号などの個人情報を記録し、盗んで利用した事件は記憶に新しい。

 nProtect Personalでは、KeyCrypt機能を有効にすると、Internet Explorer上で入力した英字はすべて「A」、数字は「1」として暗号化されるので、キーロガーでは情報は保存できなくなる。

キーロガーで記録したログ画面。ITmediaの「ブランドチェンジブックマークキャンペーン」にあるメールアドレスを入力するフォーム上で記述してみた。KeyCript機能をオンにした2行目は、暗号化されて表示されている
メイン画面の「Option」からKeyCript機能を設定できる。一部のアプリケーションでは文字化けが起きるというメッセージが表示されるが、試用したところでは特に問題は起きていない

 ただし注意しなければならないのは、「form」タグで形成されたHTML文書上でのみKeyCript機能は働く、ということだ。Googleツールバー上で検索時に入力する文字や、メール文書作成などで普通に入力した文字は、もちろん記録されてしまう。

 しかし、クレジットカードの情報やメールアドレスなど、SSLを介して重要な情報をやりとりする場合には威力を発揮するだろう。

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