コニカミノルタカメラは2月13日、デジタルカメラ「DiMAGE」シリーズの新製品として有効800万画素のハイエンド機「DiMAGE A2」、400万画素の光学10倍ズーム機「DiMAGE Z2」、屈曲光学系ズームの薄型機「DiMAGE Xg」「DiMAGE X21」の4機種を発表した。2月20日から順次発売する。価格はオープン。
DiMAGEシリーズのフラッグシップモデルとなるA2は、昨年8月に発表した「DiMAGE A1」の上位機種になる。なお、A2発売後もA1は併売される。
A1からの最大の変更点は、「EVF(電子ビューファインダー)の高解像度化」と「CCDの高画素化」だ。
レンズ一体型一眼レフタイプは、EVFの見やすさが快適な撮影につながる。A2は、世界で初めて92.2万画素の高精細TFT液晶採用「Super Fine EVF」を搭載。従来機(A1、23.5万画素)に比べて約4倍の解像度を持ち、さらに100%の視野率や同社銀塩一眼レフ機並みの視野角(約32度)を装備。「高精細モード」(30fps)と、「なめらかモード」(60fps)の切り替えが行える。
また500万画素のA1から高画素化を図ったA2は、撮像素子に有効800万画素の2/3インチCCDを採用。ISO感度が64から選択可能になった(A1はISO 100から)ほか、独自の画像処理エンジン「SUPHEED(サフィード)」や画像処理技術「CxProcess II」によって階調豊かな高精細画像を高速で処理し、ストレスのない快適操作を可能にしている。ただし、CCDがA1のプログレッシブタイプからインターレスタイプに変更されため、シャッタースピードは最高1/4000秒まで(A1は最高1/16000秒)となっている。
レンズは、光学7倍ズームのGTレンズを搭載。焦点距離は35ミリ判換算で28‐200ミリとなり、広角から望遠まで幅広い撮影が行える。2倍デジタルズームと併用して400ミリ相当の望遠撮影も可能。A1と同じく独自CCDシフト方式の手ブレ補正機構「Anti-Shake」を装備した。
そのほか、544×408ピクセル/30fpsのTV画質で音声付き動画を撮影できるほか、夜間などにモノクロ撮影が可能な「ナイトムービー」や、30秒〜60分の間隔で撮影した静止画像を動画にする「インターバル動画」など、動画機能が強化された。外観などその他の仕様は、A1とほぼ同じ。
DiMAGE A2の主な仕様は以下の通り。
商品名 | DiMAGE A2 |
---|---|
撮像素子 | 2/3型有効約800万画素インターレススキャンCCD(原色フィルター付き) |
レンズ | 光学7倍ズーム(13群16枚) |
焦点距離 | 7.2‐50.8mm(35mm判換算で28‐200mm相当) |
開放絞り値 | F2.8‐F3.5 |
マクロ | 最大13センチ(テレ端) |
デジタルズーム | 2倍 |
ISO感度 | オート、ISO 64/100/200/400/800相当 |
オートフォーカス | ワンショットAF、コンティニュアスAF、フルタイムAF、動体追尾AF |
ホワイトバランス | オート、プリセット(昼光/白熱灯/蛍光灯/日陰/曇天/フラッシュ)、カスタム設定(1‐3) |
シャッター | CCD電子シャッターと電子制御メカニカルシャッター併用 |
シャッター速度 | 30〜1/4000秒、バルブ(最長30秒) |
記録画像形式 | 静止画:JPEG/RAW/TIFF、動画:Motion JPEG |
記録媒体 | コンパクトフラッシュ(TYPEI/II)、MicroDrive(170MB/340MB/512MB/1GB/2GB/4GB) |
通信機能 | CF型モデムカード(TDK DF56CF)、CF型PHS(NTT DoCoMo P-in、DDIポケットAirH")に対応 |
記録画素数 | 3264×2448、3264×2176、2560×1920、2080×1560、1600×1200、640×480ピクセル |
ファインダー形式 | TTL電子ビューファインダー(約92.2万画素) |
液晶モニター | 1.8インチ低温ポリシリコンTFTカラー |
AF部フォーカス方式 | 映像AF方式 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
サイズ | 117(幅)×85(高さ)×113.5(奥行き)ミリ |
重さ | 565グラム(電池、記録メディア別) |
実売価格 | 14万円前後 |
発売時期 | 2月20日 |
Z2は、昨年8月に発表した3.2メガピクセルの光学10倍ズーム機「DiMAGE Z1」の上位機種(Z1は併売)。焦点距離38〜380ミリ相当(35ミリ判換算)の広い撮影領域を可能にした光学10倍ズームに、1/2.5型有効約400万画素の高画素CCDを組み合わせた。
CCDの高精細化に合わせて、光学10倍ズームレンズにはAD(異常分散)ガラスを使用した7群11枚の「GT APOレンズ」を新たに採用。望遠側の色収差を補正し、周辺部までコントラストの高い鮮鋭な描写を可能にした。
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