録画予約などで使用する番組表は、従来機と同様、テレビ放送電波からデータを受信するADAMS-EPGを利用する。番組表は、リモコンからボタン一つで呼び出し可能で、「ジャンル」、「チャンネル」、「時刻」別に表示可能。本機種から、録画したい番組が野球中継の延長などで開始が繰り下げられる可能性がある場合は、予約時に延長アラームで注意を喚起する機能も追加された。
また、あらかじめ用意されたキーワード(もしくはPCから入力したキーワード)をもとに検索して、好みの番組がリストアップされる「おまかせ番組表」を作成する機能も搭載。検索には、第1キーワード、第2キーワード、除外キーワードの入力欄が用意され、ちょうど、サーチエンジンの「AND、OR、NOT検索」の要領で利用できる。例えば、第1キーワードに「旅」、第2キーワードに「温泉」、除外キーワードに「再放送」と入れておけば、旅で検索された番組のなかから、さらに温泉に関するものが抽出され、再放送の番組は除外されるといった具合に、より正確に絞り込むことができる。
おまかせ番組表は10件まで設定可能で、これをもとに、自動録画をおこなう「おまかせ録画」機能もある。これにより、自分の興味のある関連の番組を見逃したり、録画し忘れるといったことを防げるのだ。
録画については、番組表から録画したいものを指定する予約録画、または先述のおまかせ録画、手動録画の3通りの方法がある。最も頻繁に利用する予約録画については、リモコンの番組表ボタンを押して、番組を選び、設定を変えないのであれば、そのまま予約を選択するだけの簡単な操作でおこなえる。
気になる画質に関しては、別表の通り多様な設定のなかから選択が可能だ(ただし、ビデオCD形式やビットレート9Mbpsで録画した場合はDVDへの書き込みは不可)。とくに、ユーザー設定では、720×480ピクセルの解像度で、CBR(Constant Bit Rate:固定ビットレート)では4〜9Mbpsまで1Mbps刻み、VBR(Variable Bit Rate:可変ビットレート)では4〜7.5Mbpsまで0.5Mbps刻みで指定できるなど、詳細な設定が可能となっている。
録画モード | 形式 | 解像度 | CBR/VBR | ビットレート | AX300H録画可能時間 | AX300L録画可能時間 |
長時間 | MPEG2 | 352×480ピクセル | VBR | 2Mbps | 約273時間 | 約141時間 |
標準画質 | 720×480ピクセル | VBR | 4Mbps | 約144時間 | 約75時間 | |
高画質 | 720×480ピクセル | CBR | 8Mbps | 約74時間 | 約38時間 | |
ユーザー設定 | 352×240ピクセル | CBR | 2〜6Mbps | 約66時間〜約423時間 | 約34時間〜約219時間 | |
VBR | 1.2〜3Mbps | |||||
352×480ピクセル | CBR | 3〜9Mbps | ||||
VBR | 3〜6Mbps | |||||
720×480ピクセル | CBR | 4〜9Mbps | ||||
VBR | 4〜7.5Mbps | |||||
ビデオCD | 352×240ピクセル | CBR | 1.15Mbps | 約438時間 | 約226時間 |
録画予約画面では、画質のほかにも、日時やチャンネルの変更、毎日、毎週、または曜日指定による連続録画などを設定可能。音声記録方式は、MPEGのほかにドルビーデジタルにも新たに対応した。録画番組は、フォルダに分けて保存することも可能となり、最大20個までの新規フォルダを作成して、連続ドラマなどの番組別に保存したり、使用者ごとに分類しながら管理できる。フォルダ単位での録画番組の一括削除も可能となっている。
また、録画した番組を3〜30日後、またはHDDの容量不足時に削除するといった指定もできる。もちろん残しておきたい番組は、自動削除しない設定も選べるが、それ以外の番組は、古い順から自動的に削除していくことが可能だ。
ちなみに、2時間番組を高画質モードで録画した場合の容量は約7.2Gバイト。大容量のHDDを搭載しているとはいえ、デジタル録画の場合は、画質によってはあっという間に容量が増えてしまいがちなので、重宝しそうな機能だ。
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