MP740/710単独でのコピー機能も豊富だ。詳細は表の通りだが、原稿サイズに関わらず、用紙サイズに合わせて自動的に拡大縮小コピーする自動変倍と、原稿の周辺が欠けないように印刷する全面画像コピーなどが便利に使える。
拡大・縮小 | 定型変率 |
任意変率(1%単位、25〜400%) | |
自動変率(用紙サイズに合わせた自動拡大・縮小) | |
2 in 1 | 2枚の原稿を1枚の用紙に収まるように縮小コピー |
絵はがきプリント | はがき全面、または上半分に原稿を印刷(フチなし可) |
名刺プリント | 1枚の名刺原稿を、A4サイズの専用紙に10枚並べて印刷 |
シールプリント | 1枚の原稿からシールを作成(シール専用紙)。レイアウトは、2×1、2×2、3×3、4×4 |
フチなしコピー | 全面フチなし印刷でコピー |
イメージリピートコピー | 1枚の原稿を、1枚の用紙内に縮小して割り付け印刷(最大で4×4) |
ミラープリント | 左右反転して印刷(Tシャツ転写紙用) |
全面画像コピー | 原稿の周辺部分が欠けないように印刷 |
基本的なコピー操作は、原稿をセットしてカラーかモノクロをボタンで選び、スタートボタンを押すだけだ。拡大/縮小、用紙選択、濃度、画質という、設定頻度の高い項目は独立ボタンで呼び出せる。
メニュー操作は、+/−ボタンで項目移動と設定変更、セットボタンで決定、となる。操作性は液晶モニタを搭載した製品には一歩劣るが、メニューボタンと+/-ボタンでメニュー構造を往来できるため、まずまずの使いやすさだ。
MP740のADFとFAX機能に触れておこう。ADFの容量は30枚、用紙サイズはA4/レター/リーガルまでが利用できる。FAXはカラーにも対応したスーパーG3規格で、10件のワンタッチダイヤル、100件の短縮ダイヤル、最大109カ所のグループダイヤルと同報送信機能などを備える。PCからのFAX送信も可能だが、受信はできない。
MP740/710は画質も速度も優れており、CD/DVDレーベル印刷やメモリカードスロットなど機能も豊富で操作性もよい。ただし、メモリカードスロットの仕様やUSB2.0 Full-Speedインタフェース、巨大な本体サイズといった微妙にネガティブな部分も持ち合わせている。これらをクリアできるなら必ず満足できるだろう。また、MP740のADFとFAX機能は非常に便利だが、実売で約5万5千円前後というのは少々高価な印象がある。
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