DVD+R書き込み12倍速が可能に――プレクスター PX-712A(2/2 ページ)

» 2004年04月16日 19時38分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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 書き込み速度の推移を「nero CD-DVD Speed」を使用してチェックしてみた。DVD-Rは6倍速で開始され、約700Mバイトあたりまでは徐々に速度の上がるCAV書き込み、それ以降は8倍速となるP-CAV書込みで、平均は7.87倍と、ほぼスペック通りの8倍速で書き込まれていると言ってよい。

DVD-Rは6倍速で開始され、以降は8倍速となるP-CAV書込みで平均は7.87倍

 DVD+Rは6倍から12倍速に徐々に速度が上がり、2.7Gバイトまで書き込んだら、その先は12倍速固定のP-CAVで、平均速度は10.34倍速と、当然ながら現時点の最高速度だ。

DVD+Rは6倍から12倍速に徐々に速度が上がり、2.7Gバイトまで書き込んだら、その先は12倍速固定のP-CAVで、平均速度は10.34倍速

 なお、どちらも数回の速度低下ポイントがあるが、これはより高速で書きこめるかの検証を行っているのだと思われる。信頼性の低いメディアを使う場合は速度は自動的に低下するようだが、今回検証した範囲では速度の低下は起きていない。

 一方、読み出しは5倍速から開始して最高12倍速となる。平均は9.07倍だった。DVD-Rは書込み速度よりも速いがDVD+Rは少々遅くなるのは愛嬌だろう。

DVD-Rの読み出し速度
DVD+Rの読み出し速度

PlexTools Professionalも付属

 プレクスターはかつて、「CD-R/RWドライブの最終型」と名乗った「PLEXWRITER Premium」を発売した。これには「PlexTools Professional」が添付されており、各種のマニア機能が装備されていたのだが、PX-712AにもこのPlexTools Professional V2.12が添付されている。

添付される「PlexTools Professional V2.12」

 PlexTools Professionalは各種の設定変更とテストが行える独自ツールだ。静音重視にするためにわざと速度を落とす設定や、トレーの開閉速度、スピンダウン時間の調整、込み時のレーザーパワー可変調節機能(VariRec)、CD-R1枚に980MBの書込みを行う大容量記録機能(GigaRec)やディスク情報表示、マルチメディアプレーヤー、オーディオリッピング、簡易書込みソフト、ディスクテストと幅広い内容となっている。

 特にディスクテストは読み出し/書込み速度のテストや、作成したディスクの各種エラーテスト(C1/C2エラー、PI/POFエラー、FE/TEエラー、Beta/Jittar)が可能で、厳密な計測器を使用したテストにこそならないものの、購入したメディアの信頼性をチェックするには十分だ。

 なお、このほかの添付ソフトとしては、サイバーリンクの「PowerDVD 5」「PowerProducer2.0 GOLD ドルビーデジタル DivX対応版」に加えて、BHAの「B's Recorder GOLD Basic ver.7」「B's CLIP」と「Nero Burning Rom 6 SE」の2種類の書込み環境が付属する。

 速度面だけでなく、独自機能でも他の製品を圧倒するPX-712Aは、速度と信頼性を求めるユーザーに最適の製品だろう。なお、同時にブラックパネルモデルPX-712A/JPB、来月にはシリアルATAモデルのPX-712SA/JPも発売予定となっている。

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