実際に使ってみて、もっとも評価したいのがその大きさだ。
重心の低い小柄なボディは、DSLRとしては小型なKiss Dにピッタリとマッチする。重さも550EXの約半分で、高さも抑えられているため取り回しが非常に楽だ。
内蔵ストロボよりもG.Nが増えたことで、標準ズームレンズでの撮影可能距離はワイド端で最大11.4メートル/テレ端で最大7メートル(ISO 100相当、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM使用時)と大幅アップした。夜間撮影や照明の暗い屋内撮影などで威力を発揮する。
カメラに固定された内蔵ストロボではできない技がバウンス撮影だ。内蔵ストロボからの光は被写体へレンズ正面からストレートに当たるため、バックに影ができたり、被写体の立体感が失われてしまったりすることがある。バウンス機構のある外部ストロボならば、天井や壁に当てた反射光を被写体にまわすことで柔らかいライティングが行えるのだ。
PZ40Xは上方向へ90度までバウンスできるので、天井バウンス(縦位置撮影なら壁へのバウンスも可能)が行える。
低価格DSLRの登場で、これまで一眼レフカメラを手にしたこともなかったユーザーが入門用にDSLRを購入するケースも増えている。純正ストロボほどの多機能は必要ないが、内蔵ストロボには大いに不満を持っているというユーザーは、コンパクトなPZ40Xに注目してみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.