AV機器的操作性を盛り込んだ2スピンドル軽量ノート──日本ビクター InterLink XV(1/3 ページ)

» 2004年05月07日 19時24分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 携帯性を重視するノートPCユーザーにとって、「1スピンドルで1キロ前後」という要素は実に重要なポイント。光ディスクドライブが必要になるのはアプリのインストールぐらいだからUSBの外付けドライブで十分。「そんなのいらないから、その分小さく軽くしてくれんかのぅ」というのが(筆者も含めた)1スピンドルPCフリークの気持ちだった。しかし、そういうマイノリティーの意見とは関係なく、携帯重視型ノートPCは「2スピンドルで1.5キロ以下」というのが主流となり、LOOX Tシリーズや、Let's note W2、そしてバイオノートTRなどが、順調な売り上げを見せている。

 こんな潮流に押し流されて、バイオノートSR、C1やLibrettoなどが姿を消し、ThinkPadの1スピンドルPCが依然として1.3キロ台弱という重さを維持するなかで、日本ビクターのInterLinkシリーズは、Let'snote Rシリーズなどとともに数少ない1キロ以下級1スピンドルPCとして、地味ながらも携帯重視ノートPCユーザーに熱烈に支持されてきた。

 そのInterLinkにもついに光ディスクドライブを搭載した2スピンドルマシン「InterLink XV」が登場。「日本ビクターお前もか」と思わずつぶやいてしまった新製品だが、InterLink XVによって、日本ビクターのノートPC戦略もこれまでと大きく変化するという。その「大きな転機」となるこの2スピンドルマシンを紹介していこう。

今回評価したInterLink XVの上位機種「MP-XV831」。CPUにULV Pentium M/1GHzを搭載し、DVDマルチドライブを内蔵している。このほかバリューモデルとしてCPUにULV Celeron M/800MHzを搭載し、CD-RW/DVD-ROMのコンボドライブを内蔵した「MP-XV631」がある

 InterLink XVの重さは1.47キロと、他社の2スピンドルノートPCとそれほど変わらない。サイズは235(幅)×214(奥行き)×43.2(厚さ)ミリと、従来製品の1スピンドルPC「InterLink XP」と比べて、幅が10mmとわずかの増加にとどまっているのに対して、奥行きと厚さは大幅に増えている。ノートPCのフットプリントに影響するのは大抵の場合、搭載する液晶パネルのサイズであるが、InterLink XVに搭載されているのは8.9インチのワイド液晶パネルでInterLink XPと同じもの。

 このサイズの大型化の原因は、パームレストがわずかにサイズアップした以外に、InterLinkに標準添付されているバッテリーが大型で大容量の「BN-LL23」にある。InterLink XVのバッテリーバックとしては、このBN-LL23とコンパクトサイズの「BN-LS13」の2種類が用意されている。InterLink XPでも同じように2種類のバッテリーが用意されていたが、標準で同梱されていたのはコンパクトサイズのもの。InterLink XVでも別売りの「BN-LS12」を装着した場合のサイズは、235(幅)×177(奥行き)×31.5(厚さ)ミリと、InterLink XPに標準バッテリーを装着したサイズとほぼ同じ。重さは1.135キロとなり、なんとLet'snote W2を下回る軽さを実現している。

筐体の右側面にはDVDマルチドライブとPCカードスロット(TypeII×1)、IEEE 1394が、左側面にはUSB 2.0(×2)、SDカードスロット、モデム、LAN、ポートリプリケータコネクタが用意されている。背面に大きく突き出しているのが標準添付の大容量バッテリー「BN-LL23」

 携帯重視のユーザーとしては「大型バッテリーの代わりに小型バッテリーを同梱したパッケージ」も用意して欲しいところ(バッテリーの価格がBN-LL23で3万1500円、BN-LS13で1万5750円なので、実売価格が安くなることも期待できる)だが、日本ビクターではいまのところ「その予定はない」(日本ビクターAV&マルチメディアカンパニー商品企画部モバイルネットワーク商品企画室主事 神谷博氏) 

 このあたりの事情には、InterLink XVのコンセプトが大きく影響している。日本ビクターがInterLink XVに期待するのは、これまでInterLink XPユーザーに多かった「技術系のヘビーモバイルPCユーザー層」に加えて、ノートPCをAV機器のように使う「モバイルエンタテイメント指向」ユーザーへの普及。光ディスクドライブは、インストール作業を容易にすることもさることながら、それ以上にDVD-VideoやDVDレコーダーで録画した番組の再生を第一の目的として内蔵されたのである。

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