AV機器的操作性を盛り込んだ2スピンドル軽量ノート──日本ビクター InterLink XV(3/3 ページ)

» 2004年05月07日 19時24分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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筐体最奥部に配置された輝度調整ボタンに、サラウンド効果のオンオフとキー入力ロックのトグルボタン。「WinDVD 5 for Victor」でDVD-Video再生したときに、サラウンドをオンにするとDOLBY VIRTUAL SPEAKERが有効になる

F=2.8、シャッタースピードを1/20にそろえて、輝度を最低から1メモリ増やした状態、中間、最大輝度に変化させた状態を比較する。最低輝度にあわせると液晶はほとんど見えなくなる。このサンプルでは最大輝度で白飛びしているように見えるが、実際はちょうどよい明るさになっている

 搭載されているCPUは超低電圧版Pentium M/1GHzにPC2700/256Mバイト。チップセットにIntel 855GMEを搭載してPC2700メモリをサポートすることになったものの、標準の256Mバイトのメモリ容量は、OSにWindows XP HomeEditionを採用したPCとしては不安を覚えるユーザーもいるだろう。

 このあたりの評価は、個人的な感覚や使用するアプリ環境が大きく影響するが、今回の評価作業では、メモリ容量が起動時間や挙動に影響するMicrosoft Officeなどのビジネスソフトは使わなかったものの、WinDVDによるDVD-Videoの再生やWindowsMediaPlayer9によるMP3データの再生(トータル約11時間300曲分)でとくに不満を感じることはなかった。

 ただし、短い試用期間に限られたアプリだけをインストールした状況での話なので、常駐ソフトやビジネスソフトなどを通常の利用環境に近づけると、状況が変わる可能性はある。InterLink XVは空いたメモリスロットが一つ用意されているので、メインマシンとして使うのに不安を感じた場合でも最大768Mバイトまでメモリモジュールを簡単に増設できる。

 最近のコンシューマーPCの流れである「デジタルコンテンツプレーヤー」としての機能を、DVDマルチドライブを内蔵し、専用のコントロールボタンを設けることで実現。かつ携帯可能なコンパクトなサイズに格納できたInterLink XVは、一日を屋外で行動するユーザーの「モバイルエンタテイメントPC」として十分な性能を有しているといえる。

 ただ、それはそれとして、(繰り返しになるが)「ヘビーなモバイルPCユーザー」の心を満足させてくれる「コンパクトバッテリーパックを添付した1.1キロ強の2スピンドルマシン」という選択肢も、ぜひぜひ実現してもらいたいと思うのだが、いかがだろうか。

InterLink XVは、DVDマルチドライブを内蔵したことで、新たにライティングソフトの「B's Recorder GOLD BASIC」とDVD再生ソフト「WinDVD 5 for Victor」が同梱された。それと同時に、ユニークなツールとして自己診断「UltraPOST」が加えられている。起動時に[Alt]+[F11]キーを押すとこのように起動デバイス選択メニューが表示されるが、このとき「UltraPOST」を選択する
UltraPOSTは構成パーツに故障がないかテストを行って診断する。不具合が発生した場合は、ここから出力されるエラーコードをサポートセンターに連絡することで、説明の難しいマシントラブルに対して迅速に対応できるようにしている
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