レビュー
» 2004年05月13日 20時51分 公開

きょうは、MSIのRADEON X800 Proカード「RX800 Pro-TD256」を送還直前に急いで試してみた(1/2 ページ)

「頑固なまでにNVIDIA」というイメージだったMSIが、ついにATI製GPU搭載製品をコンシューマーに投入。そのMSI担当者とATIの発表会で目があった。こうなりゃ当然「奪取&ベンチ」でしょう。

[長浜和也,ITmedia]

 先日行われたRADEON X800の国内発表会に、ブースを出していたMSI。何度か噂が上がっていたものの「ビデオカードはNVIDIA」という姿勢を崩さなかったMSIがRADEON X800の登場にあわせてコンシューマー向けビデオカードにATI製GPUを投入する理由について、MSIは、いや、まぁ、そこはいろいろ、とはっきりしたことは語ってくれない。

 もちろん、ユーザーしては、そのあたりの事情よりも、MSIが投入するATI製GPUカードの素性のほうが気になるところなので、「台湾から届いたばかりで、すぐ返さなければならないんですよ」というところを、まあまあ、そうあわてずに、いいじゃないのいいじゃないの、と無理やり円満に借り受けて、台湾送還寸前の短い時間に急遽テストを行った。

MSIのATI製GPUビデオカード「RX800 Pro-TD256」。MSIによると、発表会直前に届いたビデオカードに急いでもろもろの準備をしたもので「あくまでもサンプル」とのこと
搭載しているビデオメモリはSAMSUNGのGDDR3「K4J55323QF-GC20」で、データシート的にはDDR1GHz駆動が可能。ただし、現時点ではメモリにヒートシンクなどの冷却対策が施されていないので「無理は禁物」
クーラーユニットは薄く、隣接するPCIスロットと干渉しない。放熱も問題なく、連続10時間運用でもほんのりと暖かくなる程度。その音は静かだ

 RA800 Proは先日発表された「RADEON X800」シリーズのエントリークラスであるRADEON X800 Proを搭載した製品。バーテックスシェーダ6ユニットにピクセルパイプ12本と従来機種のハイエンドGPU「RADEON 9800 XT」からアーキテクチャを拡張。ビデオメモリはライバルNVIDIAのGeForce 6800でも採用されたGDDR3をサポートして、コアクロック475MHzにメモリクロックDDR900MHzとRADEON 9800 XTの412MHz/DDR 730MHzからさらに高速化している。

 アーキテクチャの拡張と動作クロックの高速化によって「RADEON X800は従来製品からパフォーマンスを50%アップさせた」とATIはアピールしているが、これは上位機種であるRADEON X800 XTの場合。この上位バージョンの出荷は6月以降になる予定で価格も国内の店頭では6万円後半から7万円あたりをつけそうな感じだ。

 RADEON X800 Proを搭載したビデオカードの価格が6万円前後と、Geforce 6800 Ultraの実売予想価格7万円とくらべても低く設定されている。このクラスのビデオカードでパフォーマンスを選ぶか価格を選ぶかは、ミドルレンジやバリュークラスと違って、かなり悩むところではあるが、とにかく、当面ユーザーが購入できるのはこのRADEON X800 Pro搭載カードしかない、というのは動かしようのない現実でもある。

 ということで、いま気になるのはRADEON X800 Proのパフォーマンス。RADEON X800シリーズのパフォーマンスについてはATIからもデータが公開されており、製品発表会でもグラフが紹介されたが、RADEON 9800 XTと比較したRADEON X800 Proのパフォーマンスはおおよそ50%のアップ。一方、ゲームベンチで比較した(多分GeForce 6800 Ultraと想像される)「次世代NVIDIA製GPU」との相対性能は数%から20%アップということになっている。

 気になるのが3DMark03の結果で、こちらはGeForce 6800 Ultraの結果を下回っている。ATIが公開している資料ではテストマシンの環境や、ベンチマークにおける個別のデータなどが明らかにされていないので、3DMark03における結果がどういう理由でこのようになったのかを、検証することは難しい。

 そこで、時間がない状況のもと、いつもの環境で定番のベンチマークテストを行ったが、個別の結果と照らし合わせながら3DMark03における傾向を中心に、パフォーマンスを比較してみたい。なお、RADEON X800 Proのドライバとして使用したのは、ATIがビデオカードベンダーに供給しているベータバージョンの6.14.10.6444を適用した。現在開発中のものでパフォーマンスチューニングのレベルもこれから上がっていくということなので、今回のベンチマークの結果はあくまでも参考値としてとらえてほしい。

ベンチマークシステム環境
CPUPentium 4/2.53GHz
マザーボードGNB Max-L
メモリPC2700 256MB×2ch
HDDDiamondMax Plus9(120GB)
OSWindows XP Professional +SP1
3DMark03 Score
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう