リビングPCのベストバランス──ソニー VAIO type HX PCV-HX81(2/2 ページ)

» 2004年05月27日 15時23分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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DO VAIOで新生VAIOらしさを演出

「VAIO第二章」のもう一つのトピックがDO VAIO(Video Audio Integrated Oparation)だ。PCにAV用ソフトを添付するというのがこれまでのVAIOのやり方であったが、第二章ではDO VAIOという名のプラットフォームによる統一されたUIで機能を増やす手法を全モデルで展開している。DO VAIOはWindows Media Center Editonのソニー的解釈ともいえる。今回、評価作業中という短時間の操作にもかかわらず、やりたいことが直感的て分かりやすかったと感じたことからも、DO VAIOのデザインが秀逸であることが分かる。ソニーはWindows Media Center Editionを投入していないが、それもDO VAIOを見れば明らかだ。

 DO VAIOの起動はリモコン、またはラウンチャから行うが、このリモコンの使い勝手もいい。TVならば1-12のダイレクト選局ボタンと上下のチャンネルボタンで選局でき、録画ボタンを押せば即録画というのは、実に当たり前であるが、だからこそ気分がいい。当然、PCに不慣れな人でも家電製品らしい操作感だからとっつきやすい。録画が終了したら、ビデオボタンを押して最近録画した番組を選べば録画日時とチャンネルが表示されるのも家電らしいし、ファイル名がどうだっけとか考えないでよいのはPCとしては画期的ともいえる。iEPGもリモコンで予約できる。とにかく、最低限のことがリモコンでできるというのは家電としては重要なのだ。

 コストの関係でCPUパワーがケチられているために、メニューが重い家電と比べると、VAIO type HXのストレスない動作はPCならではのメリットだ。また、従来の「テレパソ」と比較すると、スタンバイへの移行と復帰も速い(たまに遅くなることがあるが、おおむね5〜10秒以内)。テレパソをTVとして使うとストレスたまる、というのはよく聞く話で、この解決策としてTVチューナーをもう一つ付けるメーカーが多いなか、正面から高速化に取り組んで解決したというのは評価できる。

 パームレスト兼キーボードカバーをキーボードにかけるとTVモードの専用ボタンがあらわれ液晶の設定モードも切り替わる。PCを使い終わってTVを見るならカバーを閉じればよいし、離れた場所ならばリモコンがメインというUIはこのマシンの使い方を考えれば合理的だ。ワイヤードのキーボードとマウスが同梱されているが、これならば問題ないといえるだろう。

パームレストをキーボードカバーにした時点で、TVモードへの設定切り替えとユーザーが指定したアプリケーションが起動するなど、TVの使い勝手を向上させる工夫が凝らされているのもVAIO type HXの特徴だ
TVの使い勝手に大きく影響するリモコンユニット。PCとして使うときはPCのそばで、TVとして使うときはPCから離れて、というのがごく普通の使い方。その場合、キーボードをリモコン代わりに使うよりも「使いやすいリモコン環境」を実現するほうが、現実的ということになる

 第二章に対応した新型HXは、外見こそ春モデルを彷彿させるが、DO VAIOとの組み合わせにより「第二章」にふさわしい出来となっている。ソフトでこれだけ印象が変わるというのは驚きであり、もしも前モデルHXを買っていたら「救済策が欲しい」と文句を言ってしまうだろう。

 VAIO type HXのように、PCらしさを残しつつ、AV関係はリモコンだけでしっかり使えるというのがリビングで使うPCにふさわしい条件ではないだろうか? 

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