Athlon 64モデルが新登場――VALUESTAR GタイプTZ(2/3 ページ)

» 2004年06月03日 20時00分 公開
[土田一彰,ITmedia]

Athlon 64独自の高速処理

 Athlon 64には、そのほかにも独自のテクノロジが搭載されている。プロセッサ内部には大容量1Mバイトの2次キャッシュを搭載するほか、システムとのデータバス帯域幅(I/Oバンド幅)を最大6.4Gバイト/秒にまで引き上げる「HyperTransportテクノロジ」を採用し、より高速な処理に対応する。

 また、今後提供される予定のWindows XP SP2を利用することにより、OS管理下にあるメモリ領域にウイルスが進入するのを防ぐ「Enhanced Virus Protection(エンハンスド・ウイルス・プロテクション)」機能にも対応し、セキュリティも強化できる。

 なお、Athlon 64は本来64ビット仕様だが、OSがこれに対応していないため、実際にはPentium 4などと同じ32ビットでの動作となる。今回評価したのが試作機であったため、ベンチマークテスト結果は掲載できないが、全般的に良好な結果とだけ言っておこう。

 タイプTZのセレクションメニューについては、CPUがAthlon 64 2800+/同 3200+/同 3400+の中から選択可能。メモリスロットは2本用意され、256Mバイトから最大2048Mバイトまで搭載できる。また、HDDは、約80Gバイト/約160Gバイト/約200Gバイト/約250Gバイトから選択できるが、本体には3.5インチシャドウベイを2基内蔵しているため、セカンドHDDとあわせて最大では約500Gバイトまで搭載可能となっている。

 グラフィックは、ファンレス仕様のRADEON 9600SEのほか、SiS760チップセット内蔵のグラフィック機能も選択可能だ。ただし、この場合は、搭載できるTVチューナー付きビデオキャプチャカードが制限される(詳しくは後述する)。また、光学ドライブは、CD/DVDマルチプレードライブ(CD-R/RW with DVD-ROM)、DVD-R/RWドライブ、DVDスーパーマルチドライブの中から選択できる。このあたりは、価格差も少ないので、幅広く利用できるDVDスーパーマルチドライブがお薦めだ。書き込み速度も、DVD+R/-Rで最大8倍速へと強化されている。

デジタル放送対応のTVチューナー

 さて、タイプTZで忘れてならないのが、多彩な放送に対応したTV視聴・録画機能だ。本体には、PCIスロットが4基用意され(1基はモデムで使用)、セレクションメニューにより、最大で3つのTVチューナーカードを搭載可能となっている。

 まず最初は、最も一般的な地上波アナログ放送用のカードだ。3次元Y/C分離回路やゴーストリデューサなどの画質補正機能を搭載するものと、補正機能なしの2種類が用意されている。次に、BSデジタル放送・110度CSデジタル放送対応のカード、そして最後が、現在パソコン用では唯一の地上デジタル放送対応のカードだ。

TVチューナー付きビデオキャプチャカードは最大で3枚選択可能。右から地上デジタル、BS/CS、地上アナログ用のカード。一番左はモデムカードだ

 それぞれのカードごとに視聴・録画用のソフト「SmartVision」「SmartVision BS」「SmartVision DG」が用意され、付属のリモコンでも操作できる。各チューナーカードには、EPGなどを利用した録画や地上アナログとデジタル放送の同時録画も可能となっている。

視聴・録画ソフトは各カード別にそれぞれ用意される(画面は地上デジタル放送用の「SmartVision DG」)
地上アナログ放送では電子番組表(EPG)は、ADAMS-EPGまたはADAMS-EPG+を使用
地上アナログ放送では、キーワードで番組を自動録画する「おまかせ録画」機能にも対応

 このところはいわゆる“テレビパソコン”が盛況だが、ほとんどのモデルは地上アナログ放送のみの対応だ。特に、パソコンで地上デジタル放送を見られるのがタイプTZの魅力であり、大きなアドバンテージといえるだろう。ただし、地上デジタルの放送地域はまだ限られているので、「地上デジタル放送推進協会」のサイトなどで事前に確認しておきたい。

 なお、セレクションメニューで選択できるのは、TVチューナーなし、地上アナログのみ、地上アナログ&BS/CSデジタル、地上アナログ&BS/CSデジタル&地上デジタルのいずれかとなっている。また、デジタル放送対応のカードを搭載する場合は、グラフィックス系は内蔵グラフィックスではなく、RADEON 9600SEを選択する必要がある(このほかモデム、標準ソフトウェアパックも必要)。

 ちなみに、画質補正機能付き地上アナログ対応カードのみを選択した場合が1万5750円(税込み。6月3日現在)、地上アナログ&BS/CSデジタルの場合は5万2500円(税込み。6月3日現在)、地上アナログ&BS/CSデジタル&地上デジタルの場合は7万8225円(税込み。6月3日現在)増しとなる。デジタル放送への対応にはそれなりに投資も必要となるが、家電の地上波デジタルチューナーが数万円程度であることを考えれば、むしろ割安とも言えるだろう。

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