きょうは、期待の「GeForce 6800 GT」を載せた「Aeolus 6800 GT」で悩みに悩んだ(2/2 ページ)

» 2004年06月29日 02時18分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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3DMark03 Fill Rate(Multi)

3DMark03 VertexShader

3DMark03 PixelShader2.0

3DMark03 RagTroll

 3DMark03の結果をGeForce 6800 Ultra搭載の「GLADIAC 940 Ultra」、ノーマルGeForce 6800搭載の「GLADIAC 940」、そしてGeForce 6800 GT搭載の「Aeolus 6800 GT」で比較してみると、軽負荷から重負荷に移行した場合のAeoles 6800 GTにおけるテスト結果下落幅は、ノーマルGeForce 6800よりもGeForce 6800 Ultraのそれに近い。

 やはり、パイプラインの本数やシェーダユニットの数が同じということと、メモリクロックがそれほど違わないために、アンチエイリアスや異方向フィルタリングを有効にして負荷を重くしても、ノーマルのGeForce 6800よりもパフォーマンスの落ち込みは少なく済んでいる。それどころか、3DMark03 ScoreやGT 1、GT 4などの結果では、軽負荷時ではGeForce 6800 UltraとGeForce 6800 GTに動作クロック分だけお差があるものの、負荷が重くなってくると逆にその差が詰まってくる傾向も見られる。

 軽負荷時でのコストパフォーマンスに優れていたノーマルGeForce 6800とは逆に、パイプライン、シェーダユニットなどの構成がハイエンドGPUと同じGeForce 6800 GTには、負荷が重くなるほどコストパフォーマンスがよくなる傾向があることを、3DMark03から見てとることができるだろう。

AquaMark3

FINALFANTASY XI for Windows 公式ベンチマーク2

TOMBRAIDER angel of darkness

 一般的なゲームベンチを見てみると、こちらはベンチマークごとに傾向が変わってくる。すでに頭打ち状態であるFINALFANTASY XIベンチマークで、(ほとんど差が出ないものの)動作クロックに合わせて順位が決まるのは当然として、Aquamark3では、3DMark03とは逆に、軽負荷時では動作クロックを感じさせないほど、GeForce 6800 Ultraとの差を詰めているのに、重負荷時では差が開く傾向が認められる(それでも、パフォーマンスの落ち込みはノーマルGeForce 6800より少ない)。

 また、TOMBRAIDER AoDベンチマークでは、重負荷時でもパフォーマンスの落ち込みが少なかったGeForce 6800 Ultra/GeForce 6800と異なり、GeForce 6800 GTだけは大きく落ち込み傾向が見られた。誤差というには著しくほかのGPUと異なる結果になっている。今回の評価作業では、この原因を確定するまでには到らなかったが、Aeolus 6800 GTにだけ適用しているドライバのバージョンが異なることが、その原因の一つと考えることもできるかもしれない。

 以上、駆け足でベンチマークの結果を比較してみた。両者のパフォーマンスの差は「ベンチマークの絶対値はどうしても譲れない」というベンチマーカーでなければほとんど気になるものでない。GeForce 6800 GTはGeForce 6800 Ultraに匹敵する実力を持っているといってもいいだろう。今回のテスト環境でも軽負荷時における3DMark03の結果は「1万の大台」を超えている。大台の数値を目にすれば「ハイエンドカードを手にした」満足感をユーザーは味わえるはずだ。

 ただし、現在、実売価格をITmedia Shoppingで検索して比較してみると、GeForce 6800 Ultra搭載カードが6万円後半から7万円前半で推移する一方、GeForce 6800 GT搭載のカードは数は少ないながらも、例えば今回取り上げたAeolus 6800 GTの平均実売価格は5万9000円台となっている。その差1万〜1万5000円強と、現時点においては意外にも価格差がついていない状況にある。

 確かに、5万円台という価格は過去のハイエンドビデオカードに相当するもので、気分としてはそれほど抵抗感がないのも事実だろう。それでも、ノーマルのGeForce 6800の実売価格平均が4万〜4万5000円、最安値では3万円台に突入しているのと比べれば、価格的なアドバンテージを強く感じる価格設定とはいえない。

 現時点での価格設定の場合、予算が優先するユーザーにはノーマルGeForce 6800搭載カードが魅力的に見えるのは否定できないだろう。ただし、これから数カ月経過したとき(それも、せいぜい一季節が巡るまで)の価格次第では、構造とパフォーマンスがハイエンドGPUとほとんど変わらないGeForce 6800 GT搭載製品のコストパフォーマンスは非常に高いものになるだろう。

 もちろん、今でも「ハイエンドのグラフィックスカードが欲しいけど、いくらなんでも7万8万もの予算をかけるわけにはいかないですよ」というユーザーなら、Aeolus 6800 GTを選択して、浮いた分を別なパーツに回してシステム全体のアップグレードを図るのも、非常に有効な考えかたではないだろうか。

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