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» 2004年07月03日 00時00分 公開

“回収騒動”は収まったか、今週のアキバ――唯一販売中のIntel 915マザーに注目集まる週末アキバPick UP!

アキバ各ショップに入荷された、発売ほやほやの新製品をITmediaアキバ取材班が調査、注目商品をピックアップしていく「週末アキバPick UP!」。今週のキーワードは「Intel 915再スタート」「2000円程度でCPU最大10度冷却」「GeForce 6800 GT」「職人技ヒートシンク」だ!

[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

 先週末に報じた、ICH6不具合によるIntel 915G/P、同925Xマザーの回収騒ぎ(2004年6月25日の記事参照)により、今週のアキバ各ショップ内マザー販売コーナーはちょっと寂しい品揃えとなってしまったが、週末より、チェックが行われた対策済み製品の販売が再開されそうだ(2004年7月2日の記事参照)。

AGPが使えるってちょっといいかも――ECS製Intel 915Pマザー

 再スタートが切られたIntel 915、同925X搭載マザーの第1弾は、Intel 915P搭載のECS「915P-A」だ。価格は1万6000円前後。

photo ECS「915P-A」。PCI-Express&AGP、DDR2&DDRに対応する

 ECS製マザーは、Intel 915G/P、925Xの販売解禁初日となる6月19日(関連記事参照)には販売されなかったが、幸い(というべきか)一連の回収騒動には巻き込まれず、カーレースに例えると、ピットスタートであったのに、トップグループが相次ぎピットイン。ひょんなことからトップに躍り出てしまった感じである。

 アキバ各ショップに5〜10枚と、そこそこの枚数が確認できた915P-Aであるが、取材当日の2日に確認できたIntel 915P/G、925Xマザーはこれだけであった。そのような状況のため「週末中に売り切てしまうかもしれませんね……」(某ショップ店員)とこのとだ。

 915P-Aは、PCI-Express 16XとAGP 8Xが排他的に使えるECSの独自規格、「AGP Express」(関連記事参照)を採用するマザーボードである。ただしAGP 8Xは、サウスブリッジと接続されており「動きの激しいシューティングゲームなどでは、どうしても性能低下を感じてしまいます」(某ショップ店員)という。

 とはいえ、PCI-Express対応グラフィックスカードを購入せずに新プラットフォームに移行できるのは、現時点におけるメリットの一つかもしれない。同じく、メモリスロットもDDRとDDR2双方に対応するため「グラフィックスカードとメモリはもう少し後で」というユーザーにはおすすめだ。

製品ECS「915P-A
入荷ショップ
T-ZONE.PC.DIY SHOP 1万6280円
PCパーツショップ・ワンネス 1万5980円


「CPUの温度を平均で3〜10度下げられる」というファンダクト

 CPU、グラフィックスカード用大型ファンダクト、アイネックス「CV-1」がアキバ各ショップに入荷、T-ZONE PC DIY SHOPでは10個以上の在庫を確認した。価格は2380円。

photo アイネックス「CV-1」。価格は2000円程度と安価だ

 CV-1は、CPUとグラフィックスカードを覆う巨大なアクリル製ダクトと4センチファン2基で構成される。ケース底部の比較的低い温度の空気を、搭載するファンで吸い上げて、CPUとグラフィックスカードのヒートシンクに導く仕組みとなっている。

 なお、搭載することで「CPUの温度を平均で3〜10度下げられる」(アイネックス)とのこと。本体ダクトの末端部分を着脱し、短くできるため、ATXケースだけでなくmicroATXケースにも装着できるのも特徴の一つだ。ショップ店員によると「費用対効果は水冷キットの比じゃないですよ」という。

製品アイネックス「スーパーファンダクト CV-1」
入荷ショップ
T-ZONE.PC.DIY SHOP 2380円


ようやく歩留りが良くなった? AOpenからもGeForce 6800 GT搭載製品が登場

 調査当日の2日、クレバリー1号店にGeForce 6800 GT搭載のAOpen「Aeolus 6800GT-DV256」が1枚入荷した。価格は5万4770円。

photo AOpen「Aeolus 6800GT-DV256」。上位モデルになるほど入手困難になる状況はまだ続くというが、入荷ペースは上がってきた

 Aeolus 6800GT-DV256は、GDDR3 SDRAMを256Mバイト搭載するタイプで、AOpenでは初のGeFoece 6800 GT搭載グラフィックスカードとなる。搭載インタフェースはDVI-IとアナログD-Sub、S-Video出力端子で、DVI-I−D-Sub 15ピン変換アダプタを付属する。

 グラフィックスチップ「GeFoece 6800 GT」は、同6800と6800 Ultraの中間に位置するもので、これまで通常のGeFoece 6800搭載モデルすらほとんど出回らず、ごく少数入荷しては即完売という状況が続いていたが、ここに来て入荷ペースが上がってきたという。

 あるショップによると「現状、売り上げではRADEON X800シリーズに大きく水を開けられています。しかし、NVIDIAファンがまだ待ち続けているのは確かですね」とのこと。入荷数の増加により、今後の巻き返しに期待できそうだ。

製品AOpen「Aeolus 6800GT-DV256
入荷ショップ
クレバリー1号店 5万4770円


職人の技が光る、Swiftech製ヒートシンクのAthlon 64版

 今週中ばから週末にかけて、Athlon 64用ヒートシンク、Swiftech「Scythe MCX6400-V」が出回りはじめた。

photo Swiftech「MCX6400-V」。高さ42ミリながら、750グラムと高密度で重いが、放射状に伸びた棒状アルミピンが美しい

 Scythe MCX6400-Vは、純銅のプレートに、374本もの棒状らせん溝入りアルミ製ピンを埋め込んだ、芸術的なヒートシンクだ。これまでmPGA478用など、複数のバージョンが登場していたが、Athlon 64に使えるSocket754/940用は初めてという。本体に8〜9センチファンが装着可能となっている。

 なお、ピンの埋め込みは「“職人”の手作業によるものです」(某ショップ店員)とのこと。何個か見比べると、確かにピンの並びに個体差が見受けられるところが、なんともいえない味がある。

製品Swiftech「Scythe MCX6400-V
入荷ショップ
PCパーツショップ・カスタム 6230円


 なおマザーベンダーのMSIは、一時停止していたIntel 915G/P、同925Xマザーの出荷を再開したと発表した(関連記事参照)。週末に、すでに販売を確認しているECS製マザー以外の製品を購入する場合には、対策済み製品に貼られるシールを確認しておこう。

photo 対応済み製品に貼られるシールの例。MSI製(左)、GIGA-BYTE製(右)

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