エレコム、メモリモジュール販売事業に参入

[岩城俊介，ITmedia]

　PCサプライーパーツメーカーのエレコムは7月8日、PC向けメモリモジュール販売分野への参入を表明、同時にデスクトップPC向け8種類、ノートPC向け11種類のメモリモジュール製品を7月15日に発売すると発表した。

　同事業への参入の主な目的として、次期Windows（コードネーム：Longhorn）リリースによるメモリ需要の増加、本年第2四半期以降はDRAM供給不足が緩和され、価格が比較的安定すると想定されていること、コンシューマ向けに限らず、法人向けとしても同社販売網が活かせる分野であることなどが挙げられる。本年度は3億円の売り上げを目標とするという。

　今回販売されるメモリモジュールは以下の通り。

製品名	価格
●PC133 SDRAM
ES133-128M	7665円
ES133-256M	1万4175円
●PC2100 DDR SDRAM
ED266-256M	8715円
ED266-512M	1万6590円
●PC2700 DDR SDRAM
ED333-256M	8715円
ED333-512M	1万6590円
●PC3200 DDR SDRAM
ED400-256M	9870円
ED400-512M	1万8690円
●PC133 SODIMM
ES133-N128M	7665円
ES133-N256M	1万3440円
ES133-NS256M	1万479円
●PC2100 DDR SDRAM SODIMM（200ピン）
ED266-N256M	8715円
ED266-N512M	1万6590円
●PC2100 DDR SDRAM SODIMM（172ピン）
EDM266-256M	2万790円
EDM266-512M	3万3600円
●PC2700 DDR SDRAM SODIMM（200ピン）
ED333-N256M	8715円
ED333-N512M	1万6590円
●PC2700 DDR SDRAM SODIMM（172ピン）
EDM333-256M	8715円
EDM333-512M	1万6590円

　今回販売が開始される製品以外にも、Intel 915/925Xシステムなど新プラットフォーム向けのDDR2 SDRAMモジュールなども随時ラインアップに追加していく予定となっている。

　先月17日、PC周辺機器メーカーのバッファローが、マウスなどサプライ品事業への参入を表明した（2004年6月17日の記事参照）。エレコムのメモリモジュール事業参入は、基本的なシェア争いから、量販店の販売コーナー面積確保など、第3者目でみるとこれに対抗したかのように思える。このことについて同社は「コンシューマー向けだけでなく、法人向けやBTO PCメーカーなど、あくまでエレコムの販売網を生かすことで、大きな需要が見込こまれるためであって、対抗するとかそういったものではない」という。

　また気になるのが、メモリモジュール以外にHDD、光学ドライブなどストレージデバイス事業へも参入していくのではないかという点。「現在のところはない。ただし、将来的構想に含まっていないことはない」（エレコム）と完全否定ではなく、将来的にはありえることも示唆した。