デジタル一眼レフカメラの中でも、特に入門機であるキヤノン「EOS Kiss Digital」やニコン「D70」が人気を集めている。また、コンパクトデジカメでも高級機は800万画素製品も登場しており、当然ながら撮影データサイズも大きくなる。さらに高級機になるとCCDの生データを記録するRAWモードも用意されており、データサイズはさらに大きくなる。
ここで欲しくなるのが大容量のメモリカードだ。その中でもコンパクトフラッシュ規格は、フラッシュメモリを使用した製品だけでなく、コストパフォーマンスに優れる小型HDDを使った製品が登場している。
コンパクトフラッシュ型HDDでは「マイクロドライブ」の名で知られる日立グローバルストレージ(HGST)の製品が先行しているが、ロジテックから発売になった「LMC-CFHD2G」は、GS magictstorのMagicstor 2.2GB PLUS CF-IIを使用した製品だ。
GS magicstorの2.2Gドライブは、去年から「1022c CF-II」というモデルが販売されていたが、日本の代理店が扱っていたものの、入手性が今ひとつ悪かった。しかしLMC-CFHD2Gはロジテックが発売元となっているので、流通性がよくなるだろう。対応製品に関しては、以下の表のように現在3社6製品が対応済みとして公開されており、順次改定される予定となっている。
表■7/5時点での対応リスト
キヤノン | EOS Kiss デジタル |
PowerShot G5/同S50/同S45 | |
ニコン | D70 |
富士写真フィルム | FinePix S602 |
LMC-CFHD2Gのスペックを紹介していこう。HDDは4200rpmでバッファメモリ256Mバイト、平均シークタイムは10ms、重量は16グラムだ。電源は5/3.3V(自動対応)で、消費電流は待機時18mA、動作時275mAとなっている。
スペック的には3600rpm、128Mバイトのマイクロドライブよりもよいものの、データ転送速度はさほど変わらない。また、回転数は速いが、アイドル時18mA、書き込み時275mAとマイクロドライブの18/16mA(アイドル時)、314/305mA(書き込み時)と比べて、消費電力もむしろ抑え目となっている。
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