パッケージは本体とマニュアル、そして輸送用のプラケースとなっている。ケースは通常のCF用のもので、特に耐衝撃性に優れているものというわけではない。
ドライブ製品である以上、速度が気になるところだ。まず、パソコン上でFDBENCH Ver1.01 によるベンチマークテストを行うとともに、ファイル転送時間を測定してみた。環境はUSB2.0にロジテックのメモリリーダー「LMC-CA64U2」を使用した。
ファイル転送時間(148ファイル 488,091,648バイト)とFDBENCHの両方ともマイクロドライブ(3K4-4)と高速CFカード(レキサーメディア 40倍速512Mバイト)よりもやや低い結果となっているが、まずまずの速度といえるだろう。
次に、EOS Kiss Digitalを使用してテストを行ってみた。ファイルサイズがもっとも大きな「Large−Fine」の条件で1分間の連続撮影を行い、その画像から判断した。撮影したのはストップウォッチなので、測定間隔が一目でわかる。F5.6、1/250のマニュアル撮影で連続撮影を約80秒行い、撮影枚数で比較している。
ここでも高速CFやマイクロドライブよりはやや遅い(撮影枚数が少ない)結果となっているものの、参考のために通常タイプのコンパクトフラッシュ(サンディスクの64Mバイト)と比較すると、高速なことが分かる。
表■80秒以内に撮影できた枚数
メディア | 撮影可能枚数 |
---|---|
LMC-CFHD2G | 28 |
サンディスク64MバイトCF | 20 |
レキサーメディア x40 512Mバイト | 32 |
HGST 3K4-4 | 30 |
販売価格をライバル製品と比較すると、マイクロドライブの2Gバイトモデルは実売が3.3〜3.5万程度のため、LMC-CFHD2Gのほうが1〜2割ほど安価だ。高速タイプCFでは、1Gバイト製品でも4万円とかなり高額だ。
LMC-CFHD2Gを使うと、EOS Kiss DigitalではJPEGの最高画質でも600枚ほど撮影できる容量であり、旅行で撮りためる場合などに威力を発揮するだろう。速度は最高スペックではないものの、連写を多用するのでなければ、気になるほど遅いわけではないし、大容量を求めるユーザーにはうってつけの製品となるだろう。
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