旅行にデジカメをもって行く場合、記録したデータと電池の確保がネックとなるだろう。データに関してはHDDタイプのコンパクトフラッシュ(CF)が使えると相当数の記録が可能だが、電池は充電環境を用意するか、複数の予備電池を持っていくしかなく、荷物を増やしたくない人にとっては悩みどころだ。日本トラストテクノロジー(以下、JTT)の「My Battery Pro」は汎用性のある大容量外部電池で、長時間の撮影を可能とする。
My Battery Proは4400mAhと大容量を誇る。おそらく、現在最高容量クラスの2200mAhの18650電池が内部で2本並列に接続され、それが2セット直列に接続されているのだろう。電池をのまま外部に出すと大体8.4ボルト〜5.0ボルト程度、公称で最大7.2ボルトの出力となるが、さらにユニット内部にDC-DCコンバーターを用意しており、5.0/6.0ボルトの安定化出力もサポートしている。
デジカメの多くは外部電源端子があり、電圧範囲が合えば使用可能だ。電源コネクタは取替により3タイプ用意されており、さらに別売の「DC Coupler Type C」によって「BP-511」を使用する機器に取り付けられる。つまり、EOS Kiss Digitalにも使えるというわけだ。
電池ユニットがある程度の大きさを持っているものの、取り付けケーブルはカールコードとなっており、不便を感じさせないほか、本体とケーブルの取り付け部はロック機構があり、90度ひねることで抜けにくくなる配慮がある。
さらに本体のみで電池残量確認(4段階)ができるほか、充電回路も内蔵しており、専用のACアダプタまたはカーシガレットから充電が行える。容量が大きいせいか、充電時間は約6時間と少々かかる。
ただしコストの関係とは思うが、ACアダプタはトランス式の重いものが同梱されている。オプションでよいので軽量アダプタを出してほしいものだ。ただし、同様に付属するシガレットケーブルは軽量なので、車で移動中に充電しておき、降りてすぐ撮影という使い方をすると、電池残量を気にせずに撮影することができるだろう。
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