現在、アイ・オー・データ機器のサイトでは、「I-O DATA mAgicTV Server ConceptVersion」(評価版)をダウンロードできる。GV-MVP/RXのドライバと最新バージョンのmAgicTVをセットしたもので、複数のGV-MVP/RXを同時使用できるようにしたバージョンだ。
従来、一部のパワーユーザーで行われていた「複数キャプチャーカードの同時使用」の場合、別メーカー製製品の組み合わせが原則で、加えて搭載しているチップなどが同じにならないようなキャプチャーカードの組み合わせを考慮する必要があった。
だが、コントロールソフトとドライバのほうで複数動作をサポートしていれば、同じ製品をこの使い方で利用できるようになる。また、ひとつのソフトで複数のキャプチャーカードをコントロールすることで、録画終了後に「スタンバイ」や「休止状態」への移行処理を、それぞれの予約において矛盾なく制御できるようになるため、予約録画の登録がとても手軽になる、というメリットもある。
すでにいくつかのメーカーが、複数枚同時使用のコントロールソフトをリリースしているが、アイ・オー・データ機器からは、6枚同時録画が可能(マザーボードのPCIスロットが6本空いている必要があるが)という驚愕仕様で登場した。2枚までは正式にサポート、それ以上は自己責任でというのが一般的であるため、6枚同時動作はかなりのアドバンテージとなる。
6枚で同時に録画できるとすれば、東京地区の地上波をすべて同時に録画できることになる。オリンピックなどの録画には、とても頼もしいパートナーとなってくれるはずだ。
さて、その注目の「GV-MVP/RXによる複数同時録画」の方法に入るわけだが、これが、書き手の期待を裏切る(?)ほど「とても簡単」なのだ。
まず、これまで使っていたmAgicTV V.4.2をアンインストールする。アンインストールするとシステムから再起動を求められるのでいうとおりにしよう。
次に、アイ・オー・データ機器のサイトから、「I-O DATA mAgicTV Server ConceptVersion」(評価版)をダウンロードしてくる。任意のフォルダにこのファイルを展開し、そのなかのセットアッププログラムである「GVMVPRX.exe」を実行する。ドライバと新しいmAgicTVをインストールしたら、Windowsを再起動しておく。
注意したいのは、GV-MVP/RXの追加作業だ。追加のGV-MVP/RXの装着はGVMVPRX.exeの実行後に行うようにしたい。Windowsを起動すると、新しいデバイスの認識作業をWindowsが始めるので、展開したフォルダからドライバフォルダを選んで、ドライバのインストールを行う。もし、追加したカードが2枚以上の場合なら、カードの数だけこの作業を繰り返すことになることも注意しておこう。
ドライバのインストールが終わったら、再びWindowsの再起動をしよう。これでハードウェアの準備はOKである。
新しいmAgicTVに変えると、操作性が大きく変化する。旧バージョンではテレビの視聴時にmAgicTVを使用していたが、mAgicTV Server Concept VersionではTVビューアというアプリケーションがメインコンソールとなる。また、S入力やコンポジッド入力の外部入力が選べないという、機能が制限されてしまう部分もある。
おそらく、アプリケーションが、どのカードに接続されているのかを知ることができないため、外部入力をなくしたのだろう。
予約録画の方法は、基本的には従来と同じだ。mAgicガイドによる番組表を使った録画予約が手軽である。同じ時間の予約を行うと、取り付けられているGV-MVP/RXの数だけ自動的にカードが割り振られて予約が行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.