あれもこれもそれも付いているマルチファンクションパネル──ENERMAX UC-9FATR2ファンコントローラ(2/2 ページ)

» 2004年08月09日 14時25分 公開
[河野寿,ITmedia]
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随所に「光り芸」の細やかさ

 光る液晶パネルとファンコントローラを配置したUC-9FATR2のパネルデザインは、もうひとつのウリとなる部分だ。

 背面にあるファンの接続端子にCPUファンあるいはケースファンを接続すれば、前面に付いている二つのつまみでそれらの回転数を別々にコントロールできる。コントロール範囲は1000〜9900RPMまでとあるが、むろんファンの性能にも依存する。

 この回転数は液晶パネルに表示されるので、値を確認しながらつまみで微調整が可能。PCIスロットの部分につまみがあるコントローラや、たとえ前面につまみがあっても回転数の表示機能がないコントローラに比べれば、使いやすさは優れているといえるだろう。

 また、このつまみは青く光るようになっているのだが、光の強弱がファンの回転数に連動しているため、つまみの明るさだけでもおおよそのファンの回転数が分かるのも楽しい仕掛けといえる。

二つのつまみの明るさが違うのは設定した回転数が違うため

 もうひとつ、液晶パネルには温度を表示する機能もサポートされている。UC-9FATR2のフロントパネル基板から2本の温度センサが伸びていて、これを測定したい場所へ貼り付けておけば、そこの温度がわかるという仕組みだ。温度表示は摂氏と華氏で表示することが可能というのも芸が細かい。

 センサ部分は熱伝導体のようにも見えるがサーミスタだろうか? いずれにしろ、この手の温度センサは補正を行わないと誤差があるので、小数点以下はあまり信頼できないが、大まかにPCの筐体内部の温度を知るには十分であろう。

付属の温度センサ部分。昔なつかし熱伝導体のようにも見えるのだが……

 なお、温度と回転数に関しては単に表示するだけではなく、回転数が一定以下に下がった場合、あるいは温度が設定以下に下がった場合に、警告ブザーで知らせる機能も付いている。

 試しに、冷却ファンのケーブルを引っこ抜いてみたら、たしかにブザーが鳴った。冷却系の故障はPCの致命傷ともなりかねないので、これもなかなか便利といえる。

機能的から算出すると妥当な価格か

 この製品の実売価格は7000円弱のようだが、メモリカードリーダの「9in1」部分を一般的なカードリーダの販売価格(3000〜3500円)と考えれば、プラスアルファ分の「9in1」は3500〜4000円と考えればよいことになる。

 多分にざっくりとした比較になってしまうが、そのプラスアルファの部分の機能を持った5インチベイタイプの機器が4000〜5000円の実売価格をつけていることを考えると、UC09FATR2は妥当な価格であるといえるだろう。そして、多くの機能を併せ持っているので、塞ぐ5インチベイの数も節約できる。

 昨今では省スペースなキューブ型PCが流行りなので、5インチベイも昔ほど多くはない。したがって、このようにひとつの5インチベイのスペースにさまざまな機能を盛り込んでいくのは必然的な流れでもある。

 そういう意味でENERMAXのUC-9FATR2は、「デザインに惹かれて買っちゃったけど、ベイの数も少ないし拡張性もちょっと厳しいわね」というキューブPCユーザーにとって、なんとも喜ばしいパーツといえるのではないだろうか。「あら、ほのかに光るブルーのライトっていい感じ」と彼女にほめてもらえることも、「ひょっとしてひょっとすると」「ないこともない」かもしれない。

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