ハイエンドDTMユーザーにお勧め! クリエイティブのPCI接続オーディオインタフェース「E-MU 1820m」サウンドカード(1/2 ページ)

» 2004年08月09日 20時55分 公開
[北村明子,ITmedia]

 クリエイティブメディアは6月、新ブランド「Creative Professional」を設立し、ブランド第一弾として音楽の再生・録音・編集に特化したデジタルオーディオシステムを6製品発売した。そのラインアップで、よりハイエンドなDTMソリューションとなる製品が「E-MU 1820m」だ。

 今回、レコーディングエンジニアの岩崎氏(ONAIR新宿スタジオ)に、実際に「E-MU 1820m」を使ってもらったので、その使用感をお届けしよう。

多彩な端子を装備した、PCI接続のオーディオインタフェース

 まずは、製品を見てみよう。

 syncドーターカード(左)。サンプリングのクロックを統一できるワードクロック端子や、MTC(MIDIタイムコード)出力端子など、同期関連の入出力端子が搭載されている。PCIカード(右)には、2chのS/PDIF端子、8chのadat端子に加え、IEEE1394端子が1ポート搭載されているのがうれしいところだ。

AudoDock前面

 ハーフラックサイズの外付けインタフェース「AudoDock」。前面には、2つのマイクプリアンプが搭載されてる。48Vのファンタム電源に対応しているため、コンデンサーマイクが使用可能だ。なお、3本以上マイクを使いたい人は、別途外付けのマイクプリアンプが別途必要となる。MIDIの入出力端子、ヘッドフォン端子も搭載した。また、S/PDIF端子も付いているが、端子の入り口が非常に狭いのが困りものだ。

AudoDock背面

 AudoDockの背面には、6つの入力端子、8つの出力端子に加え、4つのスピーカー出力端子、MIDI端子とボードとの接続端子が搭載されている。なお、電源供給はここの接続端子から行う。

 付属ソフトは、Steinbergのマルチメディア音楽作成ソフト「CubaseVST 5.1」、波形編集ソフト「WAVELAB Lite」と、「E-mu PatchMix DSP」というE-MU 1820mの専用アプリケーションの3つだ。

E-MU 1820mシステムの多彩な入出力端子

 先ほど述べた通り、E-MU 1820mシステムには、数多くの端子が搭載されている。このため、さまざまな方法でPCに音を取り込んだり、出力したりすることが可能だ。

 たとえば、同システムをフルに使ってPC内に録音をした様子は以下の通り。

 まずはベースやギター、キーボード、DJ、CDプレイヤーをアナログでマイクプリアンプ経由でAudoDockの背面に、ボーカルとコーラスを前面のマイク端子に接続する。次にドラムの音をマイクプリアンプ経由でPCIカードの8chのadat端子に接続。

 このようにして、CDプレイヤーでSEを流しつつ、SEのタイミングでドラムを入れ、続いて各楽器、歌を入れていく、などとということができるわけだ。

 また、逆に、AudoDockを使用してPC内の音を出力し、CD-Rに録音してみた。

 AudoDockには8つの出力ポートがある。このように、多数の出力ポートが搭載されていれば、それぞれの音を単独でミキサーに出すことが可能だ。

実際にレコーディング

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