D4端子搭載のスキャンコンバータを試す〜バッファロー「SC-D4」レビュー(1/2 ページ)

» 2004年08月23日 15時38分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 そもそも、PCで扱うディスプレイ出力信号と、家庭用テレビで扱えるビデオ信号は別物である。それでも、テレビのデジタルハイビジョン化などにより、両者は近くなっているといえるだろう。PC入力のついたテレビ、テレビ入力のついたPCディスプレイにも実用的なレベルの製品が増えてきた。

 とくにリビングへPCを入れる場合、テレビにPCをつなぎたいという要求が当然ながら出てくるものだ。画面の品質を考えると、テレビはテレビ、PCディスプレイはPCディスプレイと、別々に用意するのが最適だが、なんだかもったいない。それに、せっかく大画面テレビがあるのだから、PCゲームなどもそちらで楽しみたいという人もいるだろう。

 そんな要求に応える機器として、スキャンコンバータというものがある。一般的に、PCを家庭用テレビに接続するにはダウンスキャンコンバータ、逆に、テレビ/ビデオ信号をPCディスプレイにつなぐにはアップスキャンコンバートを利用すればいい。とりわけ、ダウンスキャンコンバータは古くからある製品分野だ。ただ、どうしても表示品質に問題がつきまとうので、「しかたなしに使う」という域を超えなかった。つまり、コンポジット/S映像入出力を使うかぎり、従来のNTSCビデオの枠にとどまり、解像度(走査線の数)に限界がある。また、インタレース信号ゆえにチラツキがどうしても抑えきれない。

 しかし、最近になって、アイ・オー・データ機器の「TVC-D4」(3月発売)など、D4(750p)出力に対応したスキャンコンバータが手頃な価格で登場してきた。以前、コンポーネント映像出力を装備したサンワサプライの「VGA-TVC」を使っていたことがあるが、これはD1(525i)のみの対応だったので、従来のコンポジット/S映像出力を利用する製品と大差はなく、800×600ピクセル解像度までの表示が精一杯だった。しかし、D4対応であれば、映像の安定性や解像度もそれなりに期待できるのではなかろうか。ということで、今回は7月に発売されたバッファローの製品を試してみた。

photo バッファローのPC-TVコンバータ「SC-D4」。製品にはD端子ケーブルやアナログRGBケーブルも付属する。ACアダプタは外付けタイプだがコンパクト

 バッファローのPC-TVコンバータ「SC-D4」は、入力にアナログRGB(ミニD-Sub15ピン)、出力にコンポジット、S、そして、D映像出力を装備している。アナログRGBへのスルー出力端子もある。本体は140×105×30ミリとコンパクトだが、縦置きはあまり考慮していないようだ。動作中の本体は「ぬくい」程度で熱くはならない。製品には本体のほかにACアダプタ、さらにリモコンも付属する。

photo アナログRGB入力、およびD映像出力端子は後ろ側にある。真ん中にあるのはアナログRGBのスルー出力
photo 操作は基本的にリモコンで行うが、本体にもいくつかの操作ボタンはついている
photo コンポジット、S映像出力は左側面に配置。前面にLEDが赤く光っているが、これはD映像出力の場合で、ビデオ出力モードでは緑色に

 リモコンは、D/コンポジット/Sの出力切替や、D1/D2/D3/D4のモード切替、画面設定メニューの操作に使用可能だ。また、ズームボタンで300%(20%単位)までの拡大に対応し、その際は、カーソルキーで表示位置を移動できる。そのほか、Sビデオケーブル(3メートル)も付属し、さらにはアナログRGBケーブル(1.5メートル)やD端子ケーブル(2メートル)までついているのは、なかなか親切だ。

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