背の低い子には踏み台が用意されている。あとで気づいたのだが、この踏み台にもアース線が延びていて、帯電しないようにしている。工場のフロアにも帯電防止塗料が塗ってあるとのことだ。青い線はリストバンドのアース線で、台の黄色い線がアース線
検査工程その1。ここではマシンの登録と仮動作テストを行っている。キーボードの動作テストもここで行う。順番どおり押さないと始めからやり直しだ。このあとにWindowsの動作を見る工程が別の作業台で行われる今回の組み立て教室の対象は小4から高3までだが、大学生を対象とした「PCカレッジ」も数回開かれている。というか筆者の出身大学学科でも行われたそうで、個人的には「新歓行事で(例年の)八王子の片田舎に泊まることなく、神戸まで行くとはビックリ」なのだが、お話を伺うと「今日初めてドライバを使った人がいた」という話には赤面してしまった。
手づくりLet's note工房やPCカレッジが開催できるバックボーンとなっているのは、松下電器産業の神戸工場が、ノートPCの基板製造から組立検査まで一貫して行っているという特異性があるためだ。
「自作PC」はマニアだけでなく一般の人にも広がっているが、これはデスクトップマシン、せいぜいブック型やキューブマシン止まりで、ノートPCの自作というジャンルはまだまだ手付かずだ。もちろん組み上げも難しいし、安定動作するかどうかも不安のある。
ここら辺の事情を考えると、次のステップとして社会人あるいは定年後の人を対象とした公開講座が開かれることを強く期待したい。手づくりLet's note工房のような「赤字じゃないの?」と思える参加費用ではなく、実費+講座料を取ることになると、普通にノートPCを購入するよりも高くなるだろうが、それだけの費用を払ってまで受講するならば、パナソニックノートPCへの愛着もより深まるのではないだろうか?
開催の暁には取材ではなく是非とも参加したいものだ。
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