「Optio750Z」は100(幅)×42(奥行き)×61.5(高さ)ミリと、このクラスのカメラとしてはコンパクトである。デザインもすっきりしているため、スペック以上に小さく感じる。
アルミ合金のシルバーとシボ革調のラバーを組み合わせることでクラッシックな雰囲気と高級感をうまく出している。前面に大きく貼り付けたラバーは滑りを防止するためのもので、撮影時はもちろん、持って歩くときでも持ちやすかった。
撮像素子は1/1.8インチ700万画素CCD(総画素数741万画素)を搭載している。レンズは7.8ミリ〜39ミリ(35ミリフィルム換算で37.5ミリ〜187.5ミリ相当)の5倍光学ズームだ。レンズの明るさはF2.8〜F4.6である。
撮影距離は通常撮影で60センチ(ズーム全域)から撮影できる。マクロモードはズーム全域で15〜65センチ、スーパーマクロモードにすれば、ワイド端のみだが2センチまで接写できる。
カメラによってはマクロモードでも遠景撮影できるものもあるが、マクロモードの上限が65センチとなっているため、被写体まで60センチ前後の距離で撮影する際は、どのモードにすればよいか戸惑うことがある。通常撮影の最短撮影距離と、マクロ撮影時の最長撮影距離はもう少し重なっていてほしかった。
撮影画像は画像の横縦比が4:3と3:2から選択できる。4:3の場合は3056×2296ドットから640×480ドットまで6段階、3:2の場合は3056×2040ドットから640×424ドットまで6段階の記録サイズが選択できる。
これだけ豊富な記録解像度に加えて、JPEGファイルの圧縮率も3段階で設定可能だ。さらに4:3の上位2つの解像度ではTIFF形式での保存にも対応している。
撮影モードは「プログラム」や「絞り優先」、「シャッター優先」、「マニュアル」のほか、シーンモードも用意されている。
シーンモードは「風景」、「ポートレート」、「セルフポートレート」、「夜景」、「夜景ポートレート」、「スポーツ」、「花」、「花火」、「サーフ&スノー」、「紅葉」、「夕景」、「料理」の12種類で、マニュアル操作が多くなりがちな高機能デジタルカメラにしては、多くのシーンモードを採用している。
このほか立体写真を撮るための「3D撮影」やパノラマ写真を作成する「パノラマアシスト」、フィルターを使ったような効果を得られる「デジタルフィルター」などがあり、撮影モードは非常に多い。
ドライブモードには露出やホワイトバランスを前後させて撮影する「オートブラケット」や一定時間おきに撮影を行う「インターバル」、1枚で複数回シャッターを切る「多重露出」などの機能も搭載されている。
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