アップルコンピュータは、初心者向け音楽制作ソフトウェア「GarageBand」用音源「Jam Pack」シリーズの新製品と、プロ向け音楽作成ソフトの新バージョン「Logic Pro 7」、「Logic Express 7」についての製品説明会を行った。同ラインアップにより「すべての階層における音楽ソリューションを提供できる」と述べ、同社が音楽製品にも力を入れている所をみせた。
まずは、アップルコンピュータ プロダクトマネージャー小西氏による、Jam Pack 2、Jam Pack 3の製品説明が行われた。
Jam Pack 2/3は、初心者向けの音楽制作ソフトGarageBand用のサンプル音源集。Jam Pack 2は、ローランドのビンテージドラムキットからサンプリングした多数のループや、テクノ、ヒップホップ、トランスなどのビートキットが収録されている。また、Jam Pack 3は、バックトラックがメインなサンプル音源集で、多数のドラムキット、パーカッション、ベース、ギターなどの、DVD2枚におよぶ多数の音源が収録されている。
アップルコンピュータの小西氏は「iPodは音楽を“聴く”アイテムであるのに対し、GarageBandは“クリエイト”する製品だ」とコメント。また、実際にGarageBandとJam Packシリーズを使って作曲した音楽を流すなど、簡単なデモを見せた。
続いてLogic Pro 7とLogic Express 7。まず、ミディアのテクニカルサポート 小泉氏がPower Mac G5で実際にLogic Pro 7を使用しながら、新機能の紹介を行った。
ソフトウェアシンセサイザー「sculpture」。弦楽器のシミュレーター。弦や棒にエコーをかけたり、弓でこっすたり、つま弾いたりした音を簡単にシミュレートできるほか、弦の材質のモーフィングも行える。
最大25のドラムボイスを搭載したドラムシンセサイザー「Ultrabeat」。シーケンシング機能では、作成したステップにアクセントを付けたりすることが可能だ。
ギターエフェクトプラグイン「Guitar Amp Pro」。アンプ、EQ、スピーカーのタイプやマイクの位置/種類を設定可能だ。スピーカーメニューからは、「DI Box」も選択できる。
楽曲のアレンジウインドウ。各トラックをソロで演奏することが可能となった。
ミキサー。外部のハードウエアコントローラーでコントロールすることもできる。
そのほか、Logic Pro 7の新機能「オーディオの分散処理機能」のデモを実施。小西氏のPowerBook G4と小泉氏のPower Mac G5をイーサネットで接続し、Nodeアプリケーションを立ち上げるだけで、PowerBook G4での作業をPower Mac G5で処理できることを見せた。
アップルコンピュータの小西氏は最後に「Logic Pro 7/Logic Express 7は、Mac OS Xのみ対応(Mac OS X v10.3以降)。これにより、OS 9からMac OS Xへ移行するよいきっかけになるのでは」と述べ、また、「初心者向けのGarageBand、GarageBandからステップアップしたLogic Express 7、さらにプロ仕様のLogic Pro 7との製品のラインアップにより、すべての階層における音楽ソリューションを提供できる」とコメントした。
製品名 | 発売日 | 価格 |
---|---|---|
Jam Pack 2 | 1万290円 | 発売中 |
Jam Pack 3 | 1万290円 | 発売中 |
Logic Pro 7 | 10万2900円 | 11月初旬 |
Logic Express 7 | 3万1290円 | 11月初旬 |
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