雷、台風? いや実は“ブレーカー落ち”対策にも――コンシューマ向けUPS「ES 725」を試す:週末アキバPick UP!レビュー(1/2 ページ)

» 2004年10月14日 23時11分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

 APC「ES 725JP」は、8個ある電源タップのうち、4個はサージ保護機能のみ、残り4個にバックアップとサージ保護機能が搭載されるUPS(無停電電源装置)である。フル充電時で最長75分駆動できるという、12ボルト9Ahの大容量バッテリーを内蔵し、最大450ワット分給電可能となっている。

photo APC「ES 725(BE725JP)」

 アキバ各ショップの販売価格は2万円前後と、1万円程度から購入できる製品もある中で、個人向けUPSとしては比較的高価な部類になるかもしれない。ただしその価格差は最大何ワット出力可能か、そしてその出力でどのくらいバックアップ駆動が可能かといったバッテリー性能によるものが大きい。消費電力が大きいと言われるPrescottコアPentium 4や、録画用にHDDを何台もというようなパーツを多数搭載しているしているようなPCで使用する場合には、バックアップ電源使用可能な時間だけでなく、最大出力はどのくらいかというのも重要である。

 例えば、APC製品の下位モデルであるBK350JPは、最大出力が210ワットで最長バックアップ電源駆動時間は32.5ワット消費時で52分、最大出力ぎりぎりとなる195ワット消費時で約6分のバックアップ時間が得られる。対してES 725JPは、最大出力が450ワットで、32.5ワット消費時で75分、同じく195ワット消費時では約13分、そして最大出力となる455ワット時で2分45秒となる。

各出力における
バックアップ電源駆動時間の違い
ES 725(BE725JP)CS 350(BK350JP)
最大出力(ワット)450210
最大出力
(VA)
72.5350
32ワット/50VA(以下同)75分52分
65/10052分30分
97/15032分18分
130/20021分12分
162/25016分8分
195/30013分6分
227/35010分50秒―
260/4008分―
292/4506分―
325/5004分50秒―
357/5504分20秒―
390/6003分30秒―
422/6503分―
455/7002分45秒―

 また、モジュラージャック、LAN、TVアンテナ線用のサージ保護ポートを備え、落雷時などで発生するサージやスパイクから機器を保護してくれる安心機能も搭載する。

photo 側面にはサージ保護用のTVアンテナポート、モジュラージャック、通信用ポートが備わる

バッテリー残量がひと目で分かる付属ユーティリティソフト

 では、ES 725を利用する準備を整えていこう。

 本体にバッテリーを入れ、家庭用電源コンセントへ接続。「バックアップコンセント」側へ、PCやルータ、外付け機器などバックアップ電源を使う機器を接続していく。なおコンセント延長・増設タップやタコ足の使用は推奨されていないが「最大出力(455ワット)の範囲内なら使えないこともない」(APCサポート)とのこと。

photo バッテリーを搭載する

 そして、PCの自動シャットダウンや機器管理のためのツールを利用するための通信用USBケーブルをPCと接続する。

photo 付属のUSBケーブル。UPS側のインタフェースはモジュラージャックと同形状の端子が使われている

 Windows XP/2000 Professional/Me/98、MacOS Xで使用できるユーティリティソフト「PowerChute Personal Edition」は、現時点でバックアップ可能な残り時間などをチェックしたり、バックアップ駆動中にどのくらいの時間が経過したら自動シャットダウンを行うかという設定などを行うものだ。

 バックアップ可能な時間がどのくらいあるかということと、上記の表を見比べると、いまPC(含む、ES 725に差した機器)がどのくらい電力を消費しているか、ということも分かる。

photo PowerChuteで、バックアップ電源駆動時におけるPCの動作設定をする。この例は、のこり駆動時間が5分以下となったら自動シャットダウンするという設定の場合

雷などによる停電対策……いや実はもっと身近シチュエーションが

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月28日 更新
  1. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  2. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  3. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  4. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  5. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  6. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. ペンタブメーカーがコミケではなくゲームショウに注力する理由 XPPenとHUIONに狙いを聞いてみた (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー