SLIに対応したnForce 4シリーズ発表──グラフィックス機能は内蔵せず

» 2004年10月21日 09時14分 公開
[ITmedia]

 nForce4は従来の「nForce3」と同じく、AMD64向けのノースブリッジとサウスブリッジを統合したワンチップ構成チップセット。現在インテルが積極的に推進しているPCI Expressにも対応する。

nForce 4の最上位モデル「nForce 4 SLI」

 ユーザーの中にはnForce2のように強力なグラフィックスコアを内蔵した統合型チップセットを期待する声も多いが、残念ながらnForce3同様、nForce4でもグラフィックスコアは内蔵されていない。

 NVIDIAは以下の4項目をnForce4のアドバンテージとしてアピールしている。

  • NVIDIA SLIへの対応
  • ハードウェアで最適化されたセキュリティ
  • Serial ATA 3Gビット/秒への対応
  • パフォーマンスチューニングソフトの添付

 NVIDIA SLIは複数のPCI Express対応グラフィックスカードを一枚のマザーボードに組み込んで、一つの画面の描画演算を、負荷が均等になるように分散して処理することで、パフォーマンスを向上させる技術。

 すでにNVIDIAは動作デモを世界各地で行っているが、SLIを利用するにはマザーボードも対応する必要がある。しかも、現在、PCI Express スロットを複数用意しているマザーボードはワークステーション向けのハイエンドマザーしかなかったため、実際にどれだけ普及するか疑問視する声も多かった。

 AMD64向けプラットフォームで主流であるnForceシリーズがNVIDIA SLIに対応することで、NVIDIA SLIがコンシューマ市場で立ち上がるステップの一つがクリアされそうだ。

nForce 4でサポートされるのは2枚のSLI対応グラフィックスカードによるSLI。NVIDIAの資料では、GeForce 6600で構成したSLIシステムは「Standard Powerで動作」するらしいが、GeForce 6800で構成した場合は500ワットのパワーが必要としている

NVIDIAが3.0Gビット/秒のSerial ATAサポートとともにアピールするストレージ系スペックの「NVIDIA Dual Controller Architecture」 NVIDIAは、ストレージデバイスの転送レートが従来の2倍になると説明している

 パフォーマンスのチューニングユーティリティは「nTune」と呼ばれるもので、「ゲームユーザーに適したパフォーマンス重視用途」「DVD再生に向いた静音性能重視用途」といった目的に合わせて、PCの設定を最適化してくれる機能を持つ。

nTuneには、パフォーマンス最適化機能のほかに、GPUオーバークロックやハードウェア監視、BIOSアップデート機能も組み込まれている

 nForce 4は3種類のモデルでラインアップが構成される。最上位モデルの「nForce4 SLI」はすべての機能をカバーするが、ミドルレンジの「nForce4 Ultra」はSLIサポートが省かれ、バリュークラスの「nForce4」では、SLI、ActiveArmor、3Gビット/秒のSerial ATAのサポートが省かれる。

nForce4のラインアップ。ハイエンドのnForce4 SLI搭載マザーの価格は200ドル弱、SLIをサポートしないnForce 4 Ultraで100〜150ドル、バリュークラスのnForce 4で80ドル以下を想定している

nForce 4のラインアップ構成とサポートされる機能の一覧

 NVIDIAは、多くのパーツベンダーがnForce4シリーズを搭載した製品を開発中であると説明しているが、それらパーツベンダーの情報によると(製品化は未定としながらも)、nForce 4を実装したマザーボードの登場は12月から来年の1月になる見通しとしている。

NVIDIAが明らかにしたMSIのnForce 4 SLI搭載マザー「K8N_Diamond」のサンプル

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月04日 更新
  1. 超大画面ディスプレイを持ち運べるスマートグラス「VITURE Beast」を2週間使って分かったこと (2026年06月02日)
  2. NVIDIAが新型プロセッサ「RTX Spark」でWindows PCに“再挑戦” 搭載PCは2026年秋に登場 (2026年06月01日)
  3. デル、最新AMD Ryzen AI/Ryzen 100シリーズ搭載のCopilot+ PC「Dell S」などを発売 発表会レポート (2026年06月03日)
  4. メインストリームPCにも最新技術を――Ultraのない「Coreプロセッサ(シリーズ3)」搭載AI PCは2カ月弱で70超に (2026年06月03日)
  5. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も (2026年05月29日)
  6. E Ink搭載で色が変わりアニメーションも! 「BMW iX3 Flow Edition」やシャープなど電子ペーパー各社が集結 (2026年06月03日)
  7. 今度はゲームボーイ風! 7型液晶と操作ボタン付きドッキングステーション「Wokyis G7」を見てきた (2026年06月03日)
  8. 「DGX Station for Windows」搭載PCってどんな感じ? NVIDIAの展示会場で見てきた (2026年06月03日)
  9. Windows 11のレスポンス改善が徐々に浸透中 最新アップデートの実力とMicrosoft AI戦略の転換点 (2026年06月01日)
  10. HDMIケーブルの差し替えから解放されるセレクター「Anker HDMI Switch」がセールで20%オフの3190円に (2026年06月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー