デザインを重視したコンパクトタイプの400万画素機――μ-mini DIGITAL(2/3 ページ)

» 2004年10月21日 18時40分 公開
[市原達也ITmedia]

明るく視野角の広い液晶モニタ

 液晶モニタは1.8インチで13万4000画素の比較的高精細なものを採用している。この液晶モニタは、同社の従来モデルよりも視野角が約1.5倍広くなっているという。従来モデルが手元になかったので比較はできないが、確かに視野角が広い。これなら3人で液晶モニタを見ることもできるだろう。

 また、上下の視野角もかなり広く、60度以上傾けても見えるので、ローアングル撮影時も楽に撮影できた。コントラストも向上しているようだが、見やすいという以外にそれほど実感はできなかった。ただ、太陽光下や夜間なども見やすかったので、液晶モニタが見にくいという状況はまずないだろう。

カメラ本体がコンパクトなため、1.8インチの液晶モニタが大きく見える。視野角が広く、コントラストも高いので見やすい

モードダイヤルが使いやすい

 操作性は見ため以上によく、ボタン類の配置や押した感じもよい。撮影モードから画像を再生するにはモードダイヤルを回すが、これも片手で操作できる。このほか画像を見るには液晶モニタの左上にある「QUICK VIEW」ボタンを押してもよい。

本体上部にある撮影モードを変更するモードダイヤル。ダイヤルにある滑り止めがあるので回しやすい
液晶モニタの左にある「QUICK VIEW」ボタンを押すと撮影中に画像の確認ができる。画像の拡大や削除などの操作も可能だ

 電源を入れてから撮影準備ができるまでも気になるほど時間がかからない。ピントの合うまでの時間が、最近の機種としてはややゆっくりしているが、通常の撮影ではピント合わせでイライラすることもなかった。

充実したシーンモード

 撮影モードは「プログラムオート」とシーンモード(シーンプログラム)のシンプルな構成だ。そのためか、撮影モードはプログラムオートと13種類のシーンモードを同じ画面上で設定するようになっている。撮影モード時に方向キーの上を押して、表示されるメニューから上下キーで目的の撮影モードを選ぶようになる。

 料理を撮る「料理」やセルフタイマーなどと組み合わせて撮影する「一人旅」、ショーウィンドウ越しに撮影する「ショーウィンドウ」など、おもしろい撮影モードもある。ペットを撮ったり、スポーツなどの動きの速い被写体を撮影するモードがないのが残念だが、そのほかはほとんどシーンモードで対応できるだろう。シーンモードではマクロ撮影や露出補正、ホワイトバランスなどもたいてい変更できるので、中上級者でも結構使えると思う。

 コンパクトなわりには動作も遅くなく、使いやすいカメラだ。日常生活防水なので幅広い状況で利用できる。普段から持ち歩いて手軽に使う用途に適したカメラである。

μ-mini DIGITAL、作例

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