エンターテインメント用マシンとしてみた場合、DVDの映画再生に向くワイド液晶ディスプレイの搭載はポイントの一つとなるだろう。また、DVD視聴で気になるのは表示だけでなく音質もある。nx4800はJBL製「JBL Pro」スピーカーを採用することで、そのニーズを満たしている。
バッテリー駆動時間は、カタログ公称値で標準の6セルバッテリーで3.5時間、12セルバッテリーで約7時間となっている。ただし標準の6セルバッテリー搭載状態で実際に映画DVDソフトを見てみると、再生してから約30分でバッテリの残量が72%へと減少した。となると、DVD視聴時には約2時間しか持たない計算となるので、映画を丸ごと見るには少々心細い感じだ。
映画DVDソフト視聴時のバッテリー減少率 | |
0分 | 95% |
30分経過 | 72% |
60分経過 | 52% |
90分経過 | 31% |
120分経過 | 5% |
※ただし、DVD視聴のためディスプレイ輝度は常時最大とした |
nx4800/CTには、デジカメユーザーには特にうれしいメディアカードリーダーが標準搭載されている。使用可能なメモリカードはSDメモリカード、メモリースティック、メモリースティックPRO、MMC、スマートメディア、xDピクチャーカードの6種類。
ところで、外付けのメディアカードリーダーなどを使用したことのあるユーザーはご存知とは思うが、こういった機器をUSBポートなどに接続すると、メモリカードを入れていない時も常時、マイコンピュータにドライブとして表示されてしまうことがほとんどだ。対してnx4800/CTでは、メディアを挿入したときのみ、そのドライブアイコンだけが表示される分かりやすい仕様となっている。
また、余計なプレインストールソフトは不要といったユーザーニーズにより、購入時には、DVD再生ソフト、CD/DVD記録ソフト、アンチウイルスソフトといった必要最低限なソフトのみがインストールされる。試用機には、Office Personal Edition 2003がプレインストールされたものとなっていたが、その初期状態でのHDD使用サイズ総計は約5.38Gバイトであった。
nx4800/CTは、BTOによるカスタマイズが行え、入力しやすいフルピッチキーボードの採用、DVD視聴に向く光沢タイプの14インチワイド液晶とJBLスピーカー、デジカメ用途に向く6in1メモリカードリーダーなどを搭載するといった特徴により、ターゲットユーザーの範囲を、かなり広くカバーできることだろう。
オフィスや自宅問わず、たまに出張や会議に持ち出すこともできるメインPCとして、パーソナルサイズの「普通プラスαの、オトナのノート」として十分に利用できそうだ。
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