究極の価格となりそうな「大人買い」用パーツを見つけてしまった――その名も「ドラゴン“直/間”」週末アキバPick UP!

» 2004年11月20日 00時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

CFをHDD代わりとして、そして起動ドライブとして使える、CF−IDE変換アダプタ

 調査当日の金曜、高速電脳にCF−IDE変換アダプタである、サイバユーグランド「ドラゴン“直”(Cyoku)SD-IDE2CF-B1」が入荷した。価格は3970円で在庫は潤沢。

photo サイバユーグランド「ドラゴン“直”(Cyoku)SD-IDE2CF-B1」(左)と、「ドラゴン“間”(Kan) SD-IDE2CF-A1」(右)
photo

 ドラゴン“直”は、IDE接続タイプのCFカードスロットというような製品だ。その基板上にマスター/スレーブを設定するジャンパースイッチを搭載し、CFを疑似HDDとして認識させ、起動ドライブとしても利用可能であるという。

 また機能は同じく、IDEケーブル経由で接続するタイプの「ドラゴン“間”(Kan) SD-IDE2CF-A1」も同時に販売されていた。こちらはIDEポートに直接差すのではなく、IDEケーブルを使って接続するタイプのもので、オス型IDEインタフェースを搭載する。価格は同じく3970円。

 CFを起動ドライブとして用いることで、完全ファン/回転デバイスレスなPC構築が行える。ショップも「使うとしたら、超静音マシン用しかないでしょう」(高速電脳)とズバリ。誰か、この12GバイトCFと組み合わせた、スーパースペシャルな大人買いPC自作に挑戦してみてはいただけないだろうか。

製品サイバユーグランド「ドラゴン“直”(Cyoku)SD-IDE2CF-B1」
製品サイバユーグランド「ドラゴン“間”(Kan) SD-IDE2CF-A1」
入荷ショップ
高速電脳 3970円


Pentium 4 570J登場も、ユーザー購買意欲はやや低――次回の価格改定は“J”付き下位モデルが登場する時期という噂

 今週木曜、アキバ各ショップに動作クロック3.80GHzのPentium 4 570Jが入荷した。価格は7万5000円前後で、各店舗の在庫は数個程度ながら取り扱うショップはかなり多い。今週末および飛び石連休中に売り切れることはなさそうだ。なお、動作クロック3.60GHzの「Pentium4 560J」も4万8000円ほどで販売されている。

photo インテル「Pentium 4 570J」

 Pentium 4 570Jは、動作クロックが3.80GHzで、L2キャッシュ1Mバイト、FSB 800MHzで動作する。プロセッサナンバに“J”がつくのは、Pentium 4では初めて。Celeron Dの“J”モデルと同じく、Windows XP SP2のデータ実行防止(DEP)機能と連動する「No eXecute bit」機能を搭載していることに由来するものだ。

 各ショップでは、ユーザーの関心を集めているもののまだ購買にはほとんど結びついていないという。前情報が揃わないうちに急遽入荷が決まったため「宣伝にかける時間が十分とれなかった」と語るショップが複数あり、まだ認識度が低いことが理由であるようだ。なお「LGA775環境自体が登場して日も浅いため、載せ替えの需要がなく、大ヒットは望めないかも」(某ショップ)という見方をするショップもあった。

 また、新CPUの登場で気になるのが現行モデルの価格改定であるが、今回はないと考えた方がよさそうだ。旧最上位モデルのPentium 4 560の販売価格がすでに5万円を切っていることもあり、価格バランスを調整する必要がないためだと予想される。

 今後期待できそうな価格改定タイミングとしては、下位Pentium 4に“J”モデルが登場する前後という可能性が考えられるが、それも「まだ代理店から話が上がることもなく、年内に出回るかどうか微妙な状況ですね」(パソコンショップ・アーク)という。

製品インテル「Pentium 4 570J」
入荷ショップ
T-ZONE. PC DIY SHOP 7万4529円
パソコンショップ・アーク 7万4800円
高速電脳 7万6800円


ノイズ対策+カラーリングが特徴のサプライパーツ新ブランド

 今週木曜、バリューウェーブによるサプライパーツ新ブランド「DNA」がアキバの大型ショップ数店で販売を開始された。第1段で登場したのは、IDEやSerial ATAなどの実用ケーブル類である。

photo バリューウェーブ「DNA」シリーズ

 DNAはDIGITAL NET ASSEMBLYの略とのことで、直訳すると「デジタル機器をつなぐ組み立て部品」といった意味合いであると、取材時に偶然お会いした同社営業氏は述べる。ラインアップは、上記HDD用ケーブルや電源分岐ケーブルのほか、ネジ類から結束線まで、自作PC用小物類について広くカバーされている。

 なおケーブル類は、ノイズ対策としてワイヤーとアルミによるダブルシールド加工を施されるのが特徴。また、Ultra ATA/100ケーブルはブルー、Ultra ATA/133ケーブルはレッド、Serial ATAケーブルはホワイト……など機能ごとのカラーに分けられている。ケーブルでぐちゃぐちゃのPCケース内であっても、どのケーブルなのかを判別するのに便利そうである。

 かなり大がかりな販売棚ディスプレイを設置して販売していたフェイス秋葉原本店は「補佐的なジャンルの製品なので爆発的なヒットというのは考えにくいですが、シリーズごと一まとめで購入していくユーザーも結構いますよ。ノイズ対策がしっかりとられているわりにそこそこ安価、というのも意外な人気の理由かもしれません」と話す。

 ちなみに、現在DNA製品が販売されているのは、アキバではフェイス秋葉原店とソフマップ 東京・秋葉原1号店 Chicago パソコン・デジタル館の2店。ほか、横浜や大阪のPCパーツショップでも同時期に販売をスタートさせているという。

機能製品名カラー価格
Serial ATAフラットケーブルST-04ホワイト750円
Ultra ATA/133ラウンドケーブル45センチ
(機器接続用IDEコネクタ×1)
TA-09レッド960円
Ultra ATA/100ラウンドケーブル30センチ
(機器接続用IDEコネクタ×1)
TA-03ブルー430円
FDDラウンドケーブルFR-01グリーン610円
USB2.0ケーブルUS-01オレンジ740円
2.5インチHDD変換ケーブルAD-01ブラック820円
ほか


今週の掘り出しモノ市

 最近、中古専門ショップへと全面リニューアルしたツクモ12号店で、アルファデータ製アウトレットパーツが大量入荷していたのを、取材当日の金曜に発見した。

photo ツクモ12号店

 ツクモ12号店は、ディスプレイやPC本体、パーツの中古品とジャンクパーツ、メディア類などが大量にそろう中古専門ショップだ。ツクモ全店舗から出たアウトレット品などがここに集まるため、安価で状態がいいとされるアイテムがそろうという。調査当日はアルファデータの製品が大量に並んでいたが、他社の製品も随時入荷されるようだ。

photo アルファデータ「AD-PCIATA」。2.5インチHDDが装着可能なPCIカードで、ベイに空きがなくてもストレージを増設できる。新品での実売価格は約6000円だが、980円で販売されていた
photo USB2.0接続対応の外付けTVキャプチャーユニット、アルファデータ「AD-UTV707」。こちらは4980円。ちなみに新品での実売価格は約1万4000円である

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