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» 2004年12月20日 14時32分 公開

PCケース:マザーを上下逆に設置する“直線エアフロー”ケース――SST-TJ06を試す (1/4)

CPUは電源の下あたりに、PCIブラケットはケース下部に、そして作業時は左側パネルを開けて行う……そんなATXフォームファクタ製品の常識をコロンブスの卵的アイデアで覆した“直線エアフロー”を採用するPCケース、SilverStone「SST-TJ06」をチェックした。

[河野寿,ITmedia]

 SilverStoneというメーカーがある。とりわけ日本では、比較的高級なPC用電源メーカーとして一部で評価が高くなっている。

 PC電源系メーカーとしては認知されはじめた同社だが、ここへきてPC用ケースなどの関連製品へも力を入れている。例えば、一部ハイエンドユーザーに知られるFalcon Northwest社との共同企画である「FragBox」のケースもSilverStoneによるものだったりする。

 今回、同社の「SST-TJ06」というミドルタワーケースを試用する機会を得た。従来より、同社の電源製品を見るところでは仕上がりのよさに定評があるだけに、ケースのでき具合も気になるところだ。

ジンギスカンの名を貰ったミドルタワーケースシリーズ

 今回試用したは、タワー型ケース「Temjin」シリーズの一つ「SST-TJ06」とファンレスCPUクーラー「SST-NT01」である。Temjin(テムジン:鉄木真)とはチンギス・ハーン(成吉思汗)の幼名で……などということはどうでもよくて、PCケース界のチンギス・ハーンを目指していると言うことで勝手に理解しておこう。

photo SST-TJ06は高さ56センチ強とかなり大きく、威圧感がある

 最近、自作するとなれば筆者の場合は、キューブ型など小さいケースでということ多くなってきており「大きい・これ以上はでかすぎ」という基準がMicro ATX止まりという感じになっていた。そんな軟弱モノがSST-TJ06のようなちゃんとした(といってもミドルタワーだが)、存在感のある筐体を前にすると、かなりひるむ。

photo 左側面には鍵穴と各種インターフェースがある
photo 背面は、PCIスロットが中央辺りに、インタフェース類は一番下に出るという見慣れない仕様

 本体サイズは、205(幅)×566(高さ)×474(奥行き)ミリ、重量は約11キロ(本体のみ)。アルミ素材が使われているにしては重いなと思ったら前面パネルのみアルミで、そのほかの部分はスチール製の亜鉛メッキ鋼板が使用されているようだ。

 もっともスチールだから安っぽいというわけではない。試用したブラックカラーモデルは、つや消しの黒さがよい雰囲気を醸し出しておりなかなか渋いのである。なお、本体カラーに関してはすべてブラックカラーの「SST-TJ06B」と、前面のみブラックでほかはシルバーカラーとなる「SST-TJ06S」の2種類がラインアップされている。

 電源なしであるにもかかわらず、SST-TJ06の市場価格は1万7000円程度とやや高価な部類に入る。アキバのパーツショップ店頭などには、ATXケースも400ワットクラスの電源付きで2000円などというものまである昨今、SST-TJ06は決して廉価とは言えない。

 もちろん、それに見合うような内容であるからこそこのような価格帯となっている思われるわけで、それだけの価値があるのだろうかという点についてもう少し詳細に見ていこう。

直線的なエアフローを確保する「ウインドトンネルテクノロジー」

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