IntelのバレットCEO、最後の基調講演でマルチコア戦略力説

» 2005年01月07日 07時57分 公開
[IDG Japan]
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 米Intelのクレイグ・バレットCEOがConsumer Electronics Show(CES)に登場するのは今回が最後になるかもしれない。基調講演で同氏は、Intelのデスクトップ/モバイル/サーバ向けプロセッサにマルチコア技術を装備し、コンシューマーが1台のデバイスでエンターテインメントとゲーム、コンピューティングにアクセスできるようにする計画について力説した。

 5月に引退を控えた同氏は、デュアルコアプロセッサを搭載したリビングルーム向けのEntertainment PCのデモを実施した。

 ラスベガスで開催のCESで6日の基調講演に立った同氏は、「アナログはデジタルになり、通信はワイヤレスになっている。世界中のコンシューマーの間で、WebとWi-Fiの組み合わせ、およびデジタルコンテンツにいつでもどこでもどんなデバイスからでもアクセスできることのメリットについて、認識が高まっている。この体験は特に家庭で高まりつつある」と語った。

 Intel、AMDとも、今年はデュアルコア戦略にシフトし、2006年には大量出荷が見込まれると報告している。

 IntelはEntertainment PCの構築に向け、HPやDellなどのOEMと積極的に手を組んでいる。また、MicrosoftとともにホームPC構想の「Digital Joy」推進に向け、資金とリソースを注ぎ込んでいる。

 バレット氏によれば、次世代版のIntel Centrinoモバイル技術(コードネームSonoma)では、高品位DVDビデオ再生とゲーム用の高速グラフィックス、MP3用の劇場品質サウンド、TVチューナーExpressCardsをサポートする。

 第一陣のSonoma強化版のPentium Mは、533MHzのフロントサイドバス、802.11a/b/gに対応した新しいWi-Fiコンポーネントを備えるほか、コードネームAlvisoと呼ばれる新チップセットはDirect Media Interfaceをサポートして帯域幅を強化、TV出力、高品位オーディオ、USBポート8基、4ポートのPCI Express、最大2GバイトのDDR2メモリを備える。

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